伊仏合弁STMicroelectronics(STマイクロエレクトロニクス)は、最大100Mビット/秒(Mbps)のデータ伝送速度に対応したデジタルアイソレーターICを発売した(ニュースリリース)。同社がデジタルアイソレーターICを製品化するのは今回が初めて。絶縁耐圧は±6kVrmsを確保した。具体的な応用先は、産業機器でのフォトカプラーの置き換えや、産業用フィールドバスの電気的絶縁、バッテリーの電圧/電流監視、モーター駆動などである。

最大100Mビット/秒に対応したデジタルアイソレーターIC
(出所:STMicroelectronics)
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 伝送方向が逆の単方向チャネルを2つ搭載したデュアルチャネル品である。新製品を使うことで双方向伝送に対応できる。磁気絶縁方式で伝送する。すなわち、絶縁層として酸化厚膜を作り込み、その両側にコイルを配置して、伝送信号を磁気エネルギーに変換してコイル間で送る。

新製品の内部ブロック図
(出所:STMicroelectronics)
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 新製品の型番は「STISO621」。最大動作絶縁電圧は(VIOWM)は+1200Vpeak。コモンモード過渡電圧耐性(CMTI)は65kV/μs(標準値)を確保した。パルス幅ひずみ(PWD)は3ns(最大値)である。電源電圧範囲は+3.0〜5.5V。消費電流はDC(直流)伝送時に2mA(最大値)、10Mビット/秒伝送時に5mA(最大値)、100Mビット/秒伝送時に20mA(最大値)である。動作温度範囲は−40〜+125℃。

 パッケージは2種類用意した。SO8-W(Wide Body)とSO8-N(Narrow Body)である。SO8-Wの空間距離と沿面距離はどちらも8mmで、最大過渡絶縁電圧(VIOTM)は±6kV。SO8-Nの空間距離と沿面距離はどちらも4mmで、最大過渡絶縁電圧(VIOTM)は±4.8kVである。

 すでに量産を始めている。1000個購入時の参考単価は0.97米ドルである。このほか評価ボード「EVALSTISO62XV1」と、3相電力メーター用リファレンスデザイン「EVALSTPM-3PHISO」を用意した。VALSTISO62XV1の参考単価は25.0米ドル、EVALSTPM-3PHISOは118.0米ドルである。