ニチコンは、+150℃での使用を保証した導電性高分子ハイブリッドAl(アルミニウム)電解コンデンサー「GYDシリーズ」を発売した(ニュースリリース)。導電性高分子ハイブリッドAl(アルミニウム)電解コンデンサーとは、導電性高分子材料と電解液を組み合わせた電解質を採用したコンデンサーである。このため、「導電性高分子材料が持つ低い等価直列抵抗(ESR)、高いリップル耐性、高い耐熱性という特徴と、電解液が持つAl酸化皮膜修復効果による低い漏れ電流特性を併せ持つ」(同社)という。新製品では、導電性高分子材料の組成や製法を改良するとともに、高温でも蒸散しにくい電解液を採用することで+150℃と高い温度での使用を可能にした。高い使用温度への対応が求められる車載機器や産業機器などに向ける。

+150℃動作の導電性高分子ハイブリッドAl電解コンデンサー。
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 定格電圧や静電容量、外形寸法などが異なる複数の製品を用意した。定格電圧の範囲は+25〜35VDC。静電容量の範囲は100μ〜270μF。外形寸法は、直径8mm×長さ10mmと直径10mm×長さ10mmの製品がある。定格リップル電流は1800mARMSと大きい。同社従来品「UBCシリーズ」では120 mARMSだった。このため、リップル耐性は15倍に高まった計算になる。使用温度範囲はいずれも−55〜+150℃である。耐久性は+150℃において1000時間を保証する。チップ型であり、表面実装できる。

 すでにサンプル出荷を始めている。量産は、同社子会社であるニチコン岩手において月産30万個規模で2020年4月に始める予定である。価格は明らかにしていない。