米インテルは、第9世代Core プロセッサー Hシリーズを搭載した小型PCキット(NUC:Next Unit of Computing)である「Intel NUC 9 Extreme Kit」(開発コード名:Ghost Canyon)を発表した(ニュースリリース)。主にゲームユーザーに向けた製品で、長さ8インチまでのGPUカードを外付けできることが大きな特徴である。

 NUC 9 Extreme Kitは、MPU(第9世代Core H)やメモリーのスロット、インタフェースーポートなどを搭載したボード(これを「Compute Element」と呼ぶ)、および、このボードを収める容量5リットルのシャシーからなる(図1)。

図1 シャシー(左)とボードの「Compute Element」(右)からなる
シャシーの外寸は238mm×216mm×96mmと発表されている。Intelのイメージ
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 Compute ElementにはMPUとその冷却ファン(CPUクーラー)、2つのDDR4-2666対応SODIMMスロット、2つのM.2 NVMeスロット(Optane Memory対応可能)、HDMI 2.0aやThunderbolt 3、USB 3.1 Gen 2などのポート、無線通信IC「 Intel Wi-Fi 6 AX200」(Wi-Fi 6やBluetooth 5.1に対応)などが搭載されている(図2)。2つのSODIMMスロットには、DDR4-2666の場合で最大32Gバイト、DDR4-2400の場合は最大で64GバイトのDRAMを外付けできる。

図2 Compute Elementの構成
OSやメモリー(主記憶のDRAM)、ストレージは含まれない。Intelのイメージ
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 一方シャシーには、PCI Express ×16のスロット(デュアルスロット可能)が備わっており、Compute Elementとは別に最大で長さ8インチのGPUカードを装着可能である。下部には500Wの電源があり、GPUカードには最大で225Wまで給電できるという(図3)。

図3 シャシーにはPCI Express ×16スロットを備えており、GPUカードなどを挿せる
なおCompute Elementに搭載された3種類のMPUはいずれもGPUコアを集積しており、そのGPUコアで3つの4Kディスプレーを同時表示できる。Intelのイメージ
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 NUC 9 Extreme Kitは搭載するMPUが異なる3製品がある。いずれのMPUも2019年4月に発表された、高性能ノートPC向けの第9世代 Core Hシリーズの製品。

 MPUのCore i9-9980HKを搭載したNUC 9 Extreme Kitの製品番号は「NUC9i9QNX」、Core i7-9750Hを搭載したのは「NUC9i7QNX」、Core i5-9300Hを搭載したのは「NUC9i5QNX」である。なおシャシーなしでCompute Elementのみでも販売し、その製品番号は「NUC9i9QNB」、「NUC9i7QNB」、「NUC9i5QNB」となる。

 いずれの製品も現在出荷中で、NUC 9 Extreme KitのNUC9i9QNXの希望小売価格は1535.66~1538.13米ドル。NUC9i7QNXは1104.99~1107.45米ドル。NUC9i5QNXは945.02~947.49米ドルである。またCompute Element単体の価格はNUC9i9QNBが1242.81米ドル。NUC9i7QNBは812.13米ドル。NUC9i5QNBは652.17米ドルである。