米Alpha and Omega Semiconductorは、「USB Type-C PD(Power Delivery)」規格に準拠した保護スイッチIC「AOZ1380」を発売した(ニュースリリース)。USB PD規格のシンクモード(吸い込み)とソースモード(吐き出し)の両方に対応する。2個のバック・ツー・バック接続したパワーMOSFETと制御チップを、外形寸法が3mm×5.2mmと小さい20端子DFNパッケージに収めた。2個のバック・ツー・バック接続したパワーMOSFETはそれぞれシンク経路とソース経路を構成する。いずれも充電器のVCHG端子とUSBコネクターのVBUS端子の間をつなぐように接続する。VBUS端子の最大絶対定格は+28Vである。USB Type-C端子やThunderbolt端子を搭載するノートパソコンや携帯型電子機器、ドッキングステーションなどに向ける。

USB Type-C PD(Power Delivery)規格に準拠した保護スイッチIC。
Alpha and Omega Semiconductorのイメージ
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 安全動作領域(SOA:Safety Operating Area)が広い同社独自のパワーMOSFETを内蔵した。動作温度範囲はシンク経路が+3.4〜22V、ソース経路が+3.4〜5.5Vである。シンク経路用パワーMOSFETのオン抵抗は20mΩ、ソース経路用は39mΩである。例えば、シンク経路における連続時の最大電流は10A、パルス時は20Aである。保護機能として、逆電流素子機能(TRCB:True Reverse Current Blocking)や、プログラマブルな過電圧保護機能と過電流保護機能、低電圧ロックアウト機能(UVLO)、プログラマブルなソフトスタート機能、サーマルシャットダウン機能などを備える。

 静電気放電(ESD)耐圧は±8kVを確保しており、「IEC 61000-4-2」規格に準拠する。雷サージに対する耐圧は40Vである。「IEC 61000-4-5」規格をクリアできる。人体帯電モデル(HBM)におけるESD耐圧は±2.5kV、デバイス帯電モデルでは±1kVを確保した。動作温度範囲は−40〜+85℃。すでに量産出荷を始めている。1000個購入時の参考単価は2.25米ドルである。