トレックス・セミコンダクターは、車載用半導体ICの品質規格「AEC-Q100」に準拠した降圧型DC-DCコンバーターモジュール「XDL605/XDL606シリーズ」を発売した(ニュースリリース)。スイッチング素子を集積したDC-DCコンバーターICやインダクター(コイル)などを、外形寸法が2.5mm×3.6mm×1.55mmと小さいDFN3625-11Bパッケージに封止したもの。同社は「micro DC/DCコンバータ」と呼ぶ。「AEC-Q100に準拠したDC-DCコンバーターモジュールでは、業界最小クラスを実現した」(同社)という。外付け部品は、入力と出力の積層セラミックコンデンサーと、出力電圧設定用の抵抗器だけである。このため基板上の実装面積を大幅に削減できると同時に、開発や設計に費やす時間を短縮できる。さらに、インダクターを内蔵したため基板レイアウトがシンプルになり、放射電磁雑音(EMI)や回路の動作トラブルを最小限に抑えられるとする。ボディー制御に向けた電子制御ユニット(ECU)や、インフォテインメント機器、ドライブレコーダー、車載カメラ、ETC(Electronic Toll Collection)車載器などに向ける。

AEC-Q100に準拠した車載機器向け降圧型DC-DCコンバーターモジュール。
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 フィードバックループの制御方式は電流モードである。同期整流方式に対応しており、ハイサイドスイッチとローサイドスイッチを内蔵する。入力電圧範囲は+3.0〜36.0V。出力電圧は+1.8〜5.0Vの範囲で、外付け抵抗を使ってユーザーが設定できる。フィードバック電圧(基準電圧源の出力電圧)は+0.75Vで、その誤差は±1.5%。最大出力電流は600mAである。スイッチング周波数は2.2MHzに設定した。変換効率は、+12V入力、+5V/300mA出力のときに81%が得られるという。XDL605とXDL606の違いは、スイッチング素子の制御方式にある。XDL605は通常負荷時も軽負荷時もPWM制御方式を採用する。XDL606は通常負荷時はPWM制御方式だが、軽負荷時にはPFM制御方式に自動的に移行する。

 プログラム可能(デフォルト値は2.0ms)なソフトスタート機能、パワーグッド信号出力機能、自動復帰型の過電流制限機能、サーマルシャットダウン機能、低電圧ロックアウト(UVLO)機能などを備える。パッケージは、ウェッタブルフランク構造に対応する、動作温度範囲は−40〜+105℃。すでに量産を始めている。サンプル価格は300円(税別)である。