人工衛星の開発を手掛けるアクセルスペース(東京・中央)は2022年4月26日、小型衛星の開発や打ち上げを提供するサービス「AxelLiner(アクセルライナー)」を開始すると発表した。1年未満の短納期を目指す。同サービスによる実証衛星を2023年後半に打ち上げる。現在は受注から打ち上げまで2~3年ほど掛かるとされる小型衛星の納期を短縮して商機を広げる。

 まずは同社内で汎用的な小型衛星システムを構築しておき、それをベースに個別の顧客の要望に応えていく。「細かい要望には応えられない可能性もあるが、そのぶん早く安く済む」――。AxelLinerの趣旨について、同社代表取締役の中村友哉氏は説明会でこう話した。

アクセルスペース代表取締役の中村友哉氏
アクセルスペース代表取締役の中村友哉氏
(出所:日経ものづくり)
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 多くの人工衛星は、衛星としての基本機能をまとめたバス部と、用途ごとに異なるミッション部の組み合わせから構成される。AxelLinerでは、次の2種類の小型衛星向け汎用バスシステムをラインアップとして用意した。人工衛星の質量が130kg程度までの「AxelLiner Bus-N」と、同200kg程度までの「AxelLiner Bus-H」である。年間50機以上の生産能力を目指す。

 納期短縮や多品種少量生産を実現するには、製造と調達の効率化が不可欠になる。そこで同社は、機械部品のオンライン受注サービス「meviy」(メビー)を提供するミスミグループ本社や、金属の精密加工を手掛ける由紀ホールディングス(東京・中央)と共に、「宇宙機製造アライアンス」を構築。アライアンス企業間で部品調達と製造における情報交換を進め、円滑な小型衛星の提供を目指す。