ニチコンは、+125℃において8000時間の寿命を保証した導電性高分子Al(アルミニウム)固体電解コンデンサー「PCMシリーズ」を発売した(ニュースリリース)。同社によると、「+125℃保証品では、業界最長の寿命を実現した」という。同社従来の+125℃保証品「PCRシリーズ」の寿命は4000時間だった。つまり、新製品は寿命を2倍に延したことになる。しかも、同社従来品と同じ静電容量の製品体系や、等価直列抵抗(ESR)などの特性は維持した。

+125℃で8000時間の寿命を保証した導電性高分子Al固体電解コンデンサー
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 車載機器や産業機器などに向ける。同社によると、「自動車のパワートレーン用電子制御ユニット(ECU)は、エンジンルーム内に搭載することが主流になっており、耐熱性を有したコンデンサーの長寿命化が求められていた」という。今回の新製品は、こうした要求に応えたものだ。「当社がこれまで培ってきた導電性高分子Al固体電解コンデンサーの高耐熱化技術をさらに進化させると同時に、部材構成や材料設計の最適化と封止性の向上で長寿命化を実現した」(同社)としている。

 定格電圧や静電容量、外形寸法の違いで複数の製品を用意した。定格電圧の範囲は+16~80VDC。静電容量の範囲は12μ~1000μF。外形寸法は直径6.3mm×長さ6mm~直径10mm×長さ12.7mmの範囲で、8つのサイズを用意した。使用温度範囲は−55~+125℃。いわゆるチップ型であり、表面実装に対応する。すでにサンプル出荷を始めている。量産は2020年4月に月産100万個規模で開始する予定だ。価格は明らかにしていない。