三菱電機は、再生可能エネルギー(再エネ)システムに向けた+2.0kV耐圧のIGBTモジュールを開発し、2022年5月にサンプル出荷を始める ニュースリリース 。応用先は、太陽光発電システムや風力発電システム、蓄電システムなどである。これらのシステムに含まれる、出力電力が数100k〜数MWと大きいインバーターなどの電力変換器で新製品を使う。

再生可能エネルギーシステムに向けた+2.0kV耐圧IGBTモジュール
再生可能エネルギーシステムに向けた+2.0kV耐圧IGBTモジュール
(出所:三菱電機)
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 現在、再生可能エネルギー市場では電力変換器の変換効率を高めるため、直流入力電圧を従来の+1.2kV程度から、EUの低電圧指令における上限電圧である+1.5kVに引き上げる動きがある。直流入力電圧を+1.5kVに高めると、IGBTモジュールの耐圧(定格電圧)は同社従来品の+1.7kVでは足らない。最悪の場合、IGBTが壊れてしまう危険がある。そこで今回、+2.0kV耐圧品を開発した。

 新製品の外形寸法は100mm×140mm×40mm。同社が「産業用LV100タイプ」と呼ぶモジュールに内蔵した。「産業用LV100タイプに封止したIGBTモジュールでは、+2.0kV耐圧品の発売は今回が初めて」(同社)。

 新製品の型番は「CM1200DW-40T」。「CSTBT(Carrier Stored Trench-gate Bipolar Transistor)」と呼ぶ素子構造の同社第7世代IGBTと、RFC(Relaxed Field of Cathode)ダイオードをそれぞれ4つずつ内蔵した。すなわち内部回路構成はハーフブリッジである。絶縁耐圧は±4kVRMSを確保した。サンプル価格は7万3800円(税込み)。量産は22年12月に開始する。

 なお新製品は、22年5月10〜12日にドイツのニュルンベルクで開催される電源技術関連の国際学会/展示会「PCIM Europe 2022」に出展する予定である。