米Diodes(ダイオーズ)は、データ伝送速度が最大20Gビット/秒(bps)と高い映像(ビデオ)信号に対応したスイッチICを発売した(ニュースリリース)。対応する映像インターフェース規格は、DisplayPort2.0やHDMI2.1などである。4K映像信号や8K映像信号のデータ伝送に使える。具体的な応用先は、携帯型ワークステーションや家庭用ゲーム機、ドッキングステーション、ノートPC、PC用モニター、テレビ、セットトップボックスなどである。

 新製品は、1チャネルの信号入力を2つのチャネルに分岐させて出力したり、2チャネルの信号入力のうちどちらか一方を選択して出力したりする。つまり1対2、もしくは2対1のスイッチとして使える。1チャネルは4レーン(差動形式)で構成されており、最大20Gビット/秒×4と高速な映像信号を扱える。同社によると、「1レーン当たり最大20Gビット/秒に対応した映像信号用スイッチICの製品化は業界初。競合他社品に比べると約35%高速化した」という。

8K映像信号に使える20Gbps対応のスイッチIC
(出所:Diodes)
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 新製品の型番は「PI3WVR14412」である。伝送する差動信号の電圧振幅は1.2VPP。DC(直流)結合方式を採用しているため、AC(交流)結合用コンデンサーの外付けは不要である。挿入損失は−2.0dB(10GHzにおける値)。反射損失は−10dB(10GHzにおける値)。各レーン間のクロストークは−35dB(10GHzにおける値)に抑えた。オフ時の入出力間アイソレーション特性は−15dB(10GHzにおける値)である。このほか、DDC(Display Data Channel)信号とHPD(Hot Plug Detect)信号の伝送に向けた低速チャネル用スイッチを用意した。

新製品の内部構成
(出所:Diodes)
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 電源電圧は+3.3V±10%。パッケージは、外形寸法が3mm×6mm×0.75mmの40端子TQFN。動作温度範囲は0〜+105℃である。すでに販売を始めている。5000個購入時の参考単価は1.70米ドルである。