米Silicon Laboratories(シリコン・ラボ)は、待機時消費電流が150nAと少ないシステム電源IC(パワーマネジメントIC)「EFP01ファミリー」を発売した(ニュースリリース)。同社の無線通信用SoC「EFR32ファミリー」や、32ビットマイコン「EFM32ファミリー」に最適化した。同社によると、「スリープ期間が長いIoT機器などに向けて、待機時消費電流を削減した。さらに、動作時の変換効率は最大94%と高いため、電池(バッテリー)駆動時間を延ばすことができる」という。

待機時消費電流が150nAと少ないIoT向けシステム電源IC
Silicon Laboratoriesのイメージ
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 入力電圧範囲は+0.8〜5.5Vと広いため、さまざまな電池(バッテリー)に対応できる。例えば、単セルもしくは2セル直列のアルカリ乾電池や、単セルもしくは2セル直列のNi水素/Ni-Cd2次電池、単セルのLi1次電池、単セルのLiイオン/Liポリマー2次電池、単セルのLiFePO4系Liイオン2次電池などである。さらに、USB入力にも対応可能だ。具体的な応用先は、IoTセンサー機器や、アセットタグ、スマートメーター、ホームオートメーション機器、ビルオートメーション機器、セキュリティー機器、ヘルスケア機器などである。

 2個のDC-DCコンバーター(VOAとVOB)と、1個のLDOレギュレーター(VOC)、充放電電流の積算に向けたクーロンカウンター、I2Cインターフェース、A-D変換器などを1チップに集積した。VOAは、降圧型もしくは昇圧型のDC-DCコンバーターに構成できる。出力電圧範囲は+1.7〜5.2V。VOBは、降圧型DC-DCコンバーターとして使える。VOCの出力電圧範囲は+1.7〜3.3Vである。VOAの後段にVOCを接続することも可能だ。こうすることで、低い電圧に変換する際の効率を高められる。

 プログラマブルな突入電流制限機能や出力の短絡保護機能、低電圧ロックアウト(UVLO)機能、過熱モニター機能などを備える。待機時消費電流は出力がすべてイネーブルではないときは150nA。1つの出力がイネーブルのときの待機時消費電流は300nAである。パッケージは、実装面積が3mm×3mmの20端子QFN。動作接合部温度範囲は−40〜+105℃。すでに量産を始めている。1万個購入時の参考単価は0.55米ドルから。このほか無線通信用開発ボード「SLWRB4179B」や、評価ボードも用意している。無線通信用開発ボードの参考単価は39米ドル、評価ボードは49米ドルである。