伊仏合弁STMicroelectronics(STマイクロ)は、バッテリー充電器やACアダプター、USB PD(Power Delivery)対応機器などに向けた2次側同期整流(SR:Synchronous Rectification)用制御IC「SRK1000A/SRK1000B」を発売した(ニュースリリース)。対応する電源回路トポロジーはフライバック方式であり、2次側の整流用ダイオードを置き換えることができる。Nチャネル型MOSFETを外付けして使用する。特徴は、低価格なことと、プリント基板上の実装面積が小さいことである。パッケージは、実装面積が2.9mm×2.8mmと小さい6端子SOT-23である。参考単価は、1000個購入時に0.26米ドル。

充電器やACアダプターに向けた低価格の2次側同期整流用制御IC。
STMicroelectronicsのイメージ
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 変換効率は、同社従来品を使う場合に比べて大幅に高められるという。今回の新製品で工夫した点は2つある。1つは、遅延時間を短くするとともにターンオン動作を高速にしたこと。もう1つは、同社独自の適応型ターンオフ用ロジック回路を採用したことである。この結果、同期整流用MOSFETの導通時間を最大化でき、寄生インダクタンスの影響を最小限に抑えられたとしている。

 フライバック方式のDC-DCコンバーターの動作モードは疑似共振(QR)モード、もしくは固定周波数の電流連続モード(CCM)と電流不連続モード(DCM)のミックスモードに対応する。動作周波数は最大300kHz。SRK1000AとSRK1000Bどちらも、ターンオン後のブランキング時間は、外付け抵抗を使ってユーザーが設定できる。ターンオフ後のブランキング時間は固定で、SRK1000Aは2μs、SRK1000Bは3μsである。内蔵したMOSFETドライバー回路の出力電圧は最大+19V。駆動電流はシンク(吸い込み)時に最大1A、ソース(吐き出し)時に最大0.6Aである。電源電圧は+4.5〜32V。待機時の消費電流は160μA(標準値)と少ない。動作接合部温度範囲は−40〜+150℃である。