ルネサス エレクトロニクスは、DDR5メモリーモジュールやSSD(Solid State Disc)、コンピューターのメインボードなどに向けた温度センサーIC「TS5111」を発売した(ニュースリリース)。JEDEC(JEDEC Solid State Technology Association)が定めるシリアルバス温度センサー仕様「JESD302-1」に準拠する。特徴は、温度の検出誤差が小さいことだ。検出誤差は、周囲温度が+75〜95℃の範囲において±0.5℃(標準値)、+40〜125℃の範囲において±1.0℃(標準値)、−40〜+125℃の範囲において±2.0℃(標準値)である。

DDR5メモリーモジュールに向けたJEDEC準拠の温度センサーIC
ルネサス エレクトロニクスのイメージ
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 温度センサー回路のほか、LDOレギュレーター回路、入出力インターフェース回路、設定可能なレジスター回路を1チップに集積した。警告フラグのしきい値はユーザーがプログラムできる。このため、「検出した温度データを使って、メモリーのリフレッシュレートや冷却ファンの回転速度などを調整するクローズドループの温度制御メカニズムを構築できる」(同社)という。入出力インターフェースは2線式のシリアルバスである。I2CやSMBusに準拠するほか、最大クロック周波数が12.5MHzの「I3C Basicプロトコル」にも対応する。パケット・エラー・チェック機能やパリティー・エラー・チェック機能、バスリセット機能、インバンド割り込み(IBI:In Band Interrupt)機能などを備える。

 電源電圧は+1.8Vと+1.0V。パッケージは、外形寸法が0.8mm×1.3mm×0.5mmと小さい6端子WLCSP。このため「省スペースのパソコンに適用できるほか、メモリーモジュールやSSDなど発熱体に近接させて温度検出することが必要な用途にも使える」(同社)としている。すでに一部のユーザーに向けてサンプル出荷を始めている。価格は明らかにしていない。