トレックス・セミコンダクターは、外形寸法が1.8mm×2.0mm×0.4mmと小さいUSP-6ELパッケージに封止した負電圧出力DC-DCコンバーターIC「XC9307/XC9308シリーズ」を発売した(ニュースリリース)。スイッチング周波数を2.5MHz(標準値)と高い値に設定したことで、インダクター(コイル)やコンデンサーに小型品が使えるため、DC-DCコンバーター回路全体の実装高さを0.65mm以下に抑えられる。DC-DCコンバーター回路全体の実装面積は19.11mm2である。一般的な競合他社品では62.25mm2であり、新製品を使うことで実装面積を約70%削減できる計算だ。オペアンプや液晶パネル、CCDイメージセンサーなどの駆動に必要な負電圧の作成に向ける。具体的な応用先は、薄型化や小型化が求められる電子機器である。

1.8mm×2.0mm×0.4mmと小さい負電圧出力DC-DCコンバーターIC。
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 電流モード制御方式を採用する。スイッチング素子としてpチャネル型MOSFETを1つ集積した。オン抵抗は0.50Ω(標準値)である。入力電圧範囲は+2.7〜5.5V。出力電圧は−3.2〜−3.6Vの範囲で外付け抵抗を使ってユーザーが設定できる。最大出力電流は300mAである。変換効率は、+3.7V入力、−3.3V/100mA出力のときに78%(標準値)が得られる。XC9307シリーズとXC9308シリーズの違いは、軽負荷時の制御方式にある。XC9307シリーズは通常負荷時も軽負荷時もPWM制御方式を採用。一方、XC9308シリーズは、通常負荷時はPWM制御方式だが、軽負荷時はPFM制御方式に自動的に切り替わる。「軽負荷時でも低ノイズであることを重視する用途はXC9307シリーズを、高い変換効率であることを重視する用途はXC9308シリーズを採用することを推奨する」(同社)という。

 電流制限機能や、時間を設定できるソフトスタート機能、低電圧ロックアウト(UVLO)機能、チップイネーブル機能などを備える。消費電流は250μA(標準値)。動作温度範囲は−40〜+105℃。すでに量産を始めている。参考単価は300円(税別)である。