伊仏合弁STMicroelectronics(STマイクロエレクトロニクス)は、車載機器向け3軸加速度センサーICの新製品を発売した(ニュースリリース)。MEMS技術で製造している。車載用半導体ICの品質規格「AEC-Q100」に準拠する。「セーフティー(機能安全)用途以外の車載アプリケーションに向ける」(同社)。具体的な応用例は、盗難防止装置や、テレマティックス機器、インフォテインメント機器、傾き/勾配測定機器、カーナビ装置などである。このほか、医療機器や産業機器、通信機器などでも使えるとしている。

車載機器向け3軸加速度センサーIC
車載機器向け3軸加速度センサーIC
(出所:STMicroelectronics)
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 新製品の型番は「AIS2IH」である。1つの高性能モード(HPM)モードと、4つの低消費電力モード(LPM)を用意した。それぞれのモードで消費電流を抑えた点が特徴だ。高性能モード時の消費電流は110μAに抑えた。低消費電力モードは、出力データレート(ODR)の違いで4つ用意した。100Hzと50Hz、12.5Hz、1.6Hzの4つである。ODRが1.6Hzのときの消費電流は0.67μA(標準値)と極めて少ない。

 新製品には、MEMSセンサー素子のほか、A-D変換器や制御ロジック回路、デジタルフィルター、32レベルのFIFOメモリー、温度センサー、入出力インターフェース回路などを集積した。加速度のフルスケールの加速度測定範囲は±2g、±4g、±8g、±16gの中から選択できる(gは重力加速度)。ノイズ密度は、高性能モード時に90μg/√Hz(標準値)と小さい。ゼロ点のオフセット誤差は±20mg(標準値)である。

新製品の内部ブロック図
新製品の内部ブロック図
(出所:STMicroelectronics)
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 電源電圧範囲は+1.62〜3.6V。2つの独立したプログラム可能な割り込み機能を用意した。パッケージは、外形寸法が2mm×2mm×0.93mmの12端子LGA。ウェッタブルフランク構造を採用した。動作温度範囲は−40〜+115℃。すでにサンプル出荷を始めている。1000個購入時の参考単価は1.50米ドルからである。