米Vishay Intertechnologyは、完全ワイヤレスイヤホンやAR/VR端末などに向けた近接センサーモジュールを発売した(ニュースリリース)。特徴は2つある。1つは、外形寸法が2.0mm×1.25mm×0.5mmと小さいことだ。同社従来品に比べると、体積を約76%削減した。もう1つは、消費電流を抑えたことである。動作間隔が320msのときの消費電流は6.63μAと少ない。このため「小型化が強く求められるバッテリー駆動機器に向く」(同社)としている。

完全ワイヤレスイヤホンなどに向けた近接センサーモジュール
(出所:Vishay Intertechnology)
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 面発光型半導体レーザー(VCSEL)やフォトダイオード、信号処理チップなどを1つのパッケージに収めた。VCSELの発振波長は940nm(標準値)。信号処理チップはCMOSプロセスで製造しており、DSPやアンプ、12ビットA-D変換器などを集積した。パッケージ上部には、直径が1.6mmと小さいレーザー光用開口部(穴)を設けた。同社によると、「開口部の直径が小さいため、近接センサーモジュールを取り付ける場所の自由度を高められた」としている。

新製品の内部ブロック図
(出所:Vishay Intertechnology)
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 新製品の型番は「VCNL36825T」である。近接を検知できる最大距離は200mm。VCSELの駆動電流は最大20mAである。測定結果は、12ビット分解能のデジタル信号として、I2Cインターフェースを介して出力する。動作間隔が40msのときの消費電流は18.00μA、80msのときは11.50μA、160msのときは8.25μAである。新製品の主な仕様は下表の通りである。

新製品の主な仕様
(出所:Vishay Intertechnology)
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 モジュールの端子数は6つ。動作温度範囲は−40〜+85℃。すでにサンプル出荷と量産出荷を始めている。価格は明らかにしていない。