ミツフジは2021年5月19日、体の内部の温度である深部体温の上昇を検知する腕時計型のデバイス「hamon band」を発売した。深部体温が高くなると熱中症のリスクも高まることから、夏場の暑熱対策に使えるとする。通常、内臓や脳の温度である深部体温を測るには、直腸などにセンサーを直接挿入しなくてはならないが、同製品は腕時計型デバイスが取得する脈拍データから推定する。同社によると、製造業や建設業を中心に10社以上での導入が決定しているという。希望小売価格は税込み9900円。

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腕時計型デバイスで深部体温を推定
背面に取り付けた脈波センサーがユーザーの脈拍を測定。そのデータを基に深部体温を推定する。(出所:ミツフジ)

 hamon bandは、きょう体の背面に設置した反射型脈波センサーでユーザーの脈拍を測定し、そのデータを独自のアルゴリズムで解析して深部体温を推定する。深部体温がある閾値を超えると熱中症のリスクがあると判断。きょう体が振動したり、3色のLEDの色が変化したりして、ユーザーに対処を促す。リスクレベルは、通常、リスク中、リスク高の3段階がある。各リスクレベルの閾値となる深部体温の値をミツフジは公表していない。

 心拍情報に基づいて深部体温を推定するアルゴリズムは、ミツフジと前田建設工業、産業医科大学が共同で開発した。「多くの被験者を動員し、3年かけて開発した。検証を繰り返して、かなり高い精度で深部体温を推定できるようになった」(ミツフジ)としている。

 主なターゲットユーザーは、空調設備がない工場で働く人や、炎天下での建設作業員などを想定する。その他、高齢者にも向ける。2.5時間の充電で24時間の連続稼働が可能とする。動作可能温度はセ氏−10〜50度である。