米Allegro MicroSystems(アレグロ)は、車載機器に向けた3次元(3D)磁気位置センサーICを発売した。同社の3D磁気位置センサーICファミリーである「3DMAG」に含まれる製品である。垂直方向の磁界(磁束密度)を検出するホール効果素子と、水平方向の磁界を検出するホール効果素子を1チップに集積した。X軸、Y軸、Z軸の磁界を測定できるため、被測定物の回転運動(角度)と直線運動(距離)の両方を検出可能である。

車載機器に向けた3D磁気位置センサーIC
(出所:Allegro MicroSystems)
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 特徴は、車載向け半導体ICの品質規格「AEC-Q100グレード0」に準拠したほか、自動車向け機能安全規格「ISO 26262」をクリアできることにある。クリア可能なISO 26262規格の安全水準は2つある。3D磁気位置センサーのダイを2枚収めた14端子TSSOP封止品は、ASIL-Dをクリアできる。ダイを1枚だけ収めた8端子SOP封止品についてはASIL-Bのクリアが可能だ。具体的な応用先は、ADAS機器やステアリング、ブレーキ、トランスミッション、スロットルなどである。

 新製品の型番は「A31315」。垂直方向と水平方向の磁界を検出するホール効果素子のほか、アナログ・フロント・エンド(AFE)回路やA-D変換器、デジタル信号処理回路、EEPROM,動作診断回路などを集積した。検出可能な最大磁束密度は±1000G(Gはガウス)。検出可能な角度は最大360度。角度検出誤差は±1.0度(最大値)。入力換算の角度ノイズは0.0291度RMS(標準値)である。検出結果は、SENT(SAE J2716)インターフェースを介して出力できるほか、PWM信号やレシオメトリックアナログ信号として出力することも可能だ。

新製品の内部ブロック図
(出所:Allegro MicroSystems)
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 電源電圧範囲は+4.5~5.5V。過電圧保護機能や逆電圧保護機能などを搭載した。動作温度範囲は−40~+150℃。すでに販売を始めている。価格は明らかにしていない。