オランダNexperia(ネクスペリア)は、順方向電圧(VF)が低く、逆回復電荷量(Qrr)が少ないSiGe(シリコン-ゲルマニウム)整流器(ダイオード)「PMEGxGxELR/P」を発売した(ニュースリリース)。逆電圧や順方向電流、パッケージなどが異なる複数の製品を用意した。逆電圧の選択肢は120Vと150V、200V。順方向電流は1A、2A、3A。パッケージは、CFP3(SOD123W)とCFP5(SOD128)を用意した。例えば、逆電圧が120Vで順方向電流が1Aの「PMEG120G10ELR」の順方向電圧は0.77V(標準値)と低く、逆回復電荷量は5nC(標準値)と少ない。

 同社は新製品について「ショットキー・バリアー・ダイオードが持つ電力損失が低いという特徴と、ファスト・リカバリー・ダイオードが持つ高い熱安定性という特徴を兼ね備えている」という。+175℃の動作接合部温度まで熱暴走が起きないため安全動作領域を広げられる同時に、ファスト・リカバリー・ダイオードに比べると導通損失を最大で20%削減できるとしている。

順方向電圧が低く、逆回復電荷量が少ないSiGe整流器
Nexperiaのイメージ
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 車載用ディスクリート半導体の品質規格である「AEC-Q101」に準拠する。高温動作が可能なため、エンジン制御ユニットや燃料噴射器、LED照明器具に向く。このほか通信インフラ機器やサーバーの電源などへの搭載を狙う。

 前述のPMEG120G10ELRのそのほかの特性は以下の通り。逆方向電流は0.2nA(標準値)。端子間容量は36pF(標準値)。逆回復時間(trr)は6ns(標準値)。ピーク逆回復電流(IRM)は0.7A(標準値)。ピーク順方向回復電圧(VFRM)は745mV(標準値)。動作温度範囲は−55〜+175℃。接合部と周囲環境との間の熱抵抗は220K/W(最大値)である。

 逆電圧が120V品はすでに量産を始めている。150V品と200V品はサンプル出荷中である。価格は明らかにしていない。