米Qualcomm(クアルコム)は2020年5月28日、Wi-Fi 6Eをサポートする「Qualcomm Networking Pro Series Platform」向け新チップを発表した(Qualcommのプレスノート1)。Wi-Fi 6Eでは、Wi-Fi 6の2.4GHz帯、5GHz帯に加えて、新たに6GHz帯の利用を追加。マルチギガビットのスピードや広帯域幅による大容量通信などを可能にする。今回の製品群も、この3種類の周波数帯に対応し、家庭向けのメッシュWi-Fiシステムから、企業や大規模施設、構内ネットワーク向けアクセスポイントまで、さまざまな用途のネットワーク製品開発を支援する。

出所:Qualcomm
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 今回のプラットフォームでは、下記の機能を用意することで、密集した環境でも一貫して高いパフォーマンスを提供する。

  • ネットワークの安定性とスループットの持続性を保ちながら、2000台までのクライアントの同時接続を実現(Max User Architecture)
  • 高度なスケジューリングとバッファリングにより、1チャネル当たり37ユーザーまでのOFDMA(直交周波数分割多重接続)や、8ユーザーまでのMU-MIMOなどのマルチユーザー対応を実現(Multi-User Traffic Management)
  • Wi-Fi 6Eの標準よりスループットを20%向上し、1接続当たり最大2.4Gビット/秒を実現(4K QAM technology)

 QualcommのメッシュWi-Fi 技術である「Wi-Fi SON」に6GHz帯との相互接続機能を追加(Tri-Band Wi-Fi 6 for Mesh Network)

  • 最新の暗号アクセラレーターを使った包括的なWPA3(Wi-Fi向けセキュリティープロトコル)の実装により、セキュアなデータ通信を実現(Wi-Fi Security Suite)

 これらを使った第2世代の「Qualcomm Networking Pro Series Platform」として、今回、下記の4製品を発表している。

出所:Qualcomm
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  • Qualcomm Networking Pro 1610:動作周波数2.2GHzのクアッドコアARM Cortex A53を搭載し、最大16ストリームまでのWi-Fi 6/Eコネクティビティーと、8x8のMU-MIMO、ピーク時性能10.8Gビット/秒(bps)
  • Qualcomm Networking Pro 1210:同2.2GHzのクアッドコアARM Cortex A53で、最大12ストリーム、同8.4Gビット/秒
  • Qualcomm Networking Pro 810:同1.8GHzのクアッドコアARM Cortex A53で、最大8ストリーム、同6.6Gビット/秒
  • Qualcomm Networking Pro 610:同1.8GHzのクアッドコアARM Cortex A53で、最大6ストリーム、同5.4Gビット/秒を実現

 上記Qualcomm Networking Pro Series Platformはすでに出荷を開始しており、搭載製品も2020年発売開始が見込まれている。

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