マクニカ(横浜市)は、低圧3相かご形誘導モーターに特化した予知保全ソリューション「Macnica Smart Motor Sensor」の提供を開始する()。ハードウエア・クラウド一体型で、データ収集からしきい値の設定、異常診断までを自動で実行するため、振動解析や人工知能(AI)の専門知識がなくても導入できる。

図 「Macnica Smart Motor Sensor」のハードウエア(左)と画面イメージ(中、右)
図 「Macnica Smart Motor Sensor」のハードウエア(左)と画面イメージ(中、右)
(出所:マクニカ)
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* マクニカのニュースリリース: https://www.macnica.co.jp/public-relations/news/2022/141245/

 同ソリューションは、米Analog Devices(アナログ・デバイセズ)が開発したセンサーと専用ソフトを利用する。ハードウエアはMEMSセンサーとWi-Fi通信機能を搭載しており、単3電池4本で駆動する。導入の際は、ハードウエアをモーターの冷却フィンに取り付けて、スマートフォンの専用アプリから初期設定する。運用が始まると、自動で機械学習を開始。異常検知のためのAIモデルを生成し、診断を実行する。

 センサーで取得した振動・温度・磁界データを基に、電源システム/シャフトバランス/アライメント/ステーター巻線(絶縁診断)/偏心(エアギャップ)/冷却システム/ローター/軸受(ベアリング)/機械的な緩みの9つの観点でモーターの状態を分析して、それぞれ0~10の正常値で表示する。異常を検出した場合は、アプリの通知機能や電子メールでアラームを通知。異常箇所や対処法も知らせる。

 ユーザーは、パソコンやスマートフォン、タブレットなどからリアルタイムでモーターの状態を把握できる。分析結果に応じてメンテナンスやオーバーホールの時期などを最適化すれば、ダウンタイムの短縮とメンテナンスコストの削減を図れる。従来、機器にセンサーを設置していても活用方法が分からない、しきい値をどう設定すればよいのか分からないといった課題を抱えていた現場でも、スムーズに予知保全を実現できるという。