米Marvell Semiconductor(マーベル・セミコンダクター)は、「業界で初めて」(同社)というPCI Express Gen 5.0に対応したSSDコントローラーIC「Bravera SC5シリーズ」を発表した。同社によればデータセンターやクラウドでは、2022年下期から23年上期にかけてPCI Express Gen 5.0の導入が進むとみられ、それに対応するために新製品のサンプル出荷を開始した。

SSDコントローラーICの新製品「Bravera SC5シリーズ」の特徴
(出所:Marvell Semiconductor)
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 新製品は、PCI Express Gen 4.0に対応した同社の既存SSDコントローラーICに比べて、SSDの性能を2倍に向上できるという。また、新製品は、今後データセンターなどで主流になるというSSDのフォームファクター「EDSFF E1.S」に対応できる。EDSFF E1.Lや、U.2、E3などのフォームファクターにも対応可能。Open Compute Projectが規定するNVMe SSD仕様に加えて、キオクシアのSoftware-Enabled Flash(SEF)仕様や、Zoned Name Space(ZNS)仕様などをサポートする。

データセンター向けSSDのフォームファクター「EDSFF E1.S」に対応
(出所:Marvell Semiconductor)
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 セキュリティー機能は豊富にそろえた。例えば、FIPS(連邦情報処理標準)準拠のRoT(Root of Trust)や、AES-256の暗号化、複数キーの無効化(Key revocation)、ハードウエアベースの「Elastic Service-Level-Agreement Enforcement」といった機能を持つ。さらに同社の「第5世代NANDEdge LDPC(Low Density Parity Coding)」と呼ぶ誤り訂正技術を備える。

セキュリティー機能が豊富
(出所:Marvell Semiconductor)
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 Bravera SC5はNANDチャネルが8個の「MV-SS1331」と16個の「MV-SS1333」の2製品からなる。どちらもQLC/TLC/SLCタイプのNANDフラッシュメモリーを制御できる。最大1600M転送/秒の転送速度に対応し、ランダム読み出し/書き込み速度は2M IOPS(Input Output Per Second)/1M IOPS。シーケンシャル読み出し/書き込み速度は14Gバイト/秒/9Gバイト/秒である。パッケージ寸法は20mm×20mm。消費電力は8NANDチャネルのMV-SS1331が8.7W未満、16NANDチャネルのMV-SS1333は9.8W未満という。

「Bravera SC5シリーズ」の機能ブロック図と主な仕様
(出所:Marvell Semiconductor)
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 この製品のラウンチパートナーとして、クラウドサービスの米Facebook(フェイスブック)、米Microsoft(マイクロソフト)、NANDフラッシュ・メモリー・メーカーのキオクシア、韓国SK hynis(SKハイニックス)、中国長江存儲科技(長江メモリー・テクノロジーズ、YMTC)、さらに米AMD(Advanced Micro Devices)や米Intel(インテル)、ルネサス エレクトロニクスの名前が挙がっている。

ラウンチパートナー
(出所:Marvell Semiconductor)
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