京セラインダストリアルツールズは2021年6月4日、夏場の暑い日に首に取り付けて人体を冷やすウエアラブル型ネッククーラー「DNC5000」を発売した。「ペルチェ素子」と呼ばれる、通電すると片面が冷えて片面が温まる半導体によってユーザーに涼感をもたらす。希望小売価格は税込み1万1550円。

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ネッククーラー「DNC5000」
(出所:京セラインダストリアルツールズ)

 この製品は、U字型の筐体(きょうたい)を首にぶら下げるようにして使用する。首の後ろの部分に2カ所、冷却部が付いており、ペルチェ素子の冷却面がアルミ板越しに人体と触れる仕組みになっている。ペルチェ素子の他に、U字の両端部分にそれぞれファンを搭載しており、このファンが発生する気流を使っても体を冷やす仕組みになっている。なお、このファンで吸気した冷気は、ペルチェ素子の放熱面を冷やす役割もある。ファンの強度は、弱・中・強の3つがある。

 ペルチェ素子は、親会社の京セラが開発している製品を使う。京セラによると、同社のペルチェ素子は耐久性能が高いのみならず、冷却の応答性も速く、さらに面上の熱のばらつきが小さいという。高耐久の理由は、ペルチェ素子が独自の円柱状の半導体素子で構成されているため。この円柱の形状がペルチェ素子に加わる応力集中を緩和し、破損しにくくしているという。応答性の速さと熱のばらつきの小ささは、比熱が低く、熱伝導率が高い銅製の基板で半導体素子を挟むことで実現している。

 電動ドライバーを初めとした電動工具を手掛けている京セラインダストリアルツールズは、「モーター開発に強みがある」(同社)とし、製品内のファンに使われるモーターを自社開発した。モーターを小型軽量化したことで製品全体がスリムになったという。

 製品の寸法は長さ195mm×幅110mm×高さ60mmで、重さは約180gである。バッテリーは内蔵しておらず、USBケーブルを介して外部から給電する。電流容量1万mAhのバッテリーで給電した場合、約8時間の連続使用が可能だという。