旭化成エレクトロニクスは、実装面積が0.76mm×0.76mmと小さい4端子WLCSPに封止したホールセンサーIC「AK8781」を発売した(ニュースリリース)。ラッチタイプである。実装高さは0.38mm。同社従来品である「AK8771」のパッケージは、実装面積が1.1mm×1.4mmの4端子SONだった。これに比べると、実装面積を約60%削減したことになる。同社によると、「ラッチタイプのホールセンサーICでは業界最小」という。直径が10mm以下の小型ブラシレスDC(直流)モーターのローター(回転子)位置検知に向ける。具体的な応用先は、産業用ロボットの関節部や民生機器などである。

実装面積が0.76mm×0.76mmと小さいホールセンサーICの主な応用先である産業用ロボットの関節部
旭化成エレクトロニクスのイメージ
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 ラッチタイプとは、磁石のN極が近づくと出力は高レベルになり、S極が近づくと低レベルになり、磁石が遠ざかってもこの出力状態が維持される。ホールセンサー素子のほか、チョッパーアンプ回路や比較器(コンパレーター)、バイアス回路、出力バッファー回路などを1チップに集積した。動作磁束密度(BOP)は1.9mT、復帰磁束密度(BRP)は−1.9mTである。出力信号はCMOS形式。9万5000回転/分(rpm)と高速な回転でも、最大5度の電気角の位相遅れで検知できるという(ローターの磁極数は4つの場合)。電源電圧は+2.5〜5.5V。消費電流は、標準値が2.5mAで、最大値が6mA。動作温度範囲は−40〜+125℃と広い。同社従来品は−30〜+85℃だった。このため、放熱が難しい小型ブラシレスDCモーターにも適用できるとしている。すでに販売を開始している。価格は明らかにしていない。