米Diodes(ダイオーズ)は、車載向け半導体ICの品質規格「AEC-Q100グレード2」に準拠したI/OエキスパンダーICを発売した。マイクロプロセッサーやマイコンに用意されている1本のI2Cバス端子を利用して、汎用入出力(GPIO)端子の本数(ビット数)を増やす用途に向ける。増やしたGPIOは、センサー信号入力やプッシュボタン信号入力、キーパッド信号入力などに利用できる。具体的な応用先は、テレマティックス機器やADAS機器、インフォテインメント機器などである。

AEC-Q100グレード2に準拠したI/OエキスパンダーIC
(出所:Diodes)
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 新製品の型番は「PI4IOE5V6416Q」と「PI4IOE5V6534Q」である。2つの製品の違いは、1本のI2Cバス端子を使って増やせるGPIO端子のビット数にある。PI4IOE5V6416Qは16ビット、PI4IOE5V6534Qは34ビットである。電圧レベルトランスレーター機能を搭載したため、I2C端子側とGPIO側の電源電圧は同じでも、違っても構わない。GPIO側の電源電圧範囲は2製品どちらも+1.65〜5.5V。I2Cバス端子側の電源電圧範囲はPI4IOE5V6416Qが+1.65〜5.5V。PI4IOE5V6534Qは+0.8〜3.6Vと低い。「PI4IOE5V6534Qは、低消費電力志向の最近のマイクロプロセッサーやマイコンに対応できる」(同社)という。

新製品の応用回路例
(出所:Diodes)
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 I2Cバス端子は、クロック周波数が1MHzの「Fast-mode Plus(Fm+)」に対応する。2製品どちらも、GPIO側の出力電流や出力信号形式などはユーザーが設定できる。例えば、出力信号形式の選択肢はオープンドレイン形式とプッシュプル形式である。PI4IOE5V6416Qの待機時消費電流は、GPIO側の電源電圧が+5Vのときに1.5μA、+3.3Vのときに1μA。PI4IOE5V6534QはGPIO側の電源電圧が+3.3Vのときに2μAである。新製品の主な特性は下表の通り。

新製品の主な特性
(出所:Diodes)
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 2製品どちらも、すでに販売を始めている。PI4IOE5V6416Qの参考単価は、3000個購入時に1.80米ドル。PI4IOE5V6534Qは3500個購入時に2.40米ドルである。