トーキンは、最大使用温度を+180℃に高めた、車載電源用インダクターを発売した。磁性体にメタルコンポジット材料(金属系複合磁性材料)を用いた巻線型のインダクターである。同社従来品の最大使用温度は+155℃だった。新製品では、耐熱性の高いメタルコンポジット材料を採用し、同社独自の巻線構造を導入することで最大使用温度を高めた。

最大使用温度を+180℃に高めた車載向け電源用インダクター
(出所:トーキン)
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 車載受動部品の品質規格「AEC-Q200」に準拠しており、車載電子制御ユニット(ECU)の電源回路のノイズ除去や平滑などに向ける。新製品の具体的な応用先は、LEDヘッドライトやメーター・クラスター・パネル、ヘッドアップディスプレー、電動ウォーターポンプ、電動オイルポンプ、電動パワーステアリング(EPS)などである。

 新製品の型番は「MPEVシリーズ」。インダクタンスや定格電流、外形寸法などの違いで24製品を用意した。インダクタンスの範囲は0.47μ〜47.0μH。定格電流の範囲は2.7〜26.4Aの範囲、直流抵抗(DCR)は2.4m〜186.3mΩの範囲である。外形寸法は、6mm×6mm×3mmと10mm×10mm×4mmの2種類を用意した。24製品の仕様は下表の通り。

発売した24製品の仕様
(出所:トーキン)
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 24製品すべて表面実装に対応しており、使用温度範囲は−55〜+180℃。磁気シールド構造を採用したため、周辺部品や周辺回路に対する磁気的な影響を最小限に抑えられるという。さらに、インダクターの機械的な振動によって発生するうなり音(音響ノイズ)を抑えたとしている。すでに販売を始めている。価格は明らかにしていない。