伊仏合弁STMicroelectronics(STマイクロ)は、全負荷範囲にわたって91%を超える変換効率が得られるLEDドライバー評価ボード「EVL150W-HVSL」を発売した(ニュースリリース)。最大出力電力は150V×1A、すなわち150Wである。交流(AC)入力の電圧範囲は90〜264V(ユニバーサル入力)であり、周波数は45〜65Hzに対応する。LED街灯などの照明機器に向ける。同社によると、「91%超と高い変換効率が得られるため、LED街灯に用いれば電気料金を抑えることができる」という。

全負荷範囲にわたって91%を超える変換効率が得られるLEDドライバー評価ボード
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 力率改善(PFC)用プリレギュレーターと、ハーフブリッジ構成の共振タンクコンバーターによる2ステージアーキテクチャーを採用した。電源制御ICは同社の「STCMB1」である。このICには、PFC用プリレギュレーターに向けたコンスタントオン時間制御機能や、共振タンクコンバーターに向けたタイムシフト制御機能を搭載しており、2つのステージを制御して定電流出力を得ている。全高調波歪み(THD)は、230VのAC入力、30〜100%の負荷範囲において最大10%と小さい。このため、照明器具の電源高調波電流規格である欧州の「EN61000-3-2クラスC」と、日本の「JEITA-MITIクラスC」に準拠できるという。さらに放射電磁雑音(EMI)を低く抑えており、EMI規制値「EN55022」をクリアできるとする。

 調光機能は3種類を用意した。アナログ調光機能と、抵抗による調光機能、PWM調光機能である。PWM調光機能では、1〜100%の調光比において、LEDのちらつきなしで調光できるという。軽負荷時の消費電力は最大0.5Wと少ない。LEDの短絡(ショート)保護機能や、LEDストリングの開放(オープン)保護、フィードバックループのオープン保護機能などを備える。安全規格は、「IEC6050-1」規格と「IEC62368-1」規格に準拠できる。外形寸法は69mm×157mm×28mm。FR-4基板を採用し、その両面に電子部品を実装した。電解コンデンサーは使用していないため、長期にわたって高い信頼性が得られるとしている。すでに量産を始めている。参考単価は150米ドルである。