独Infineon Technologies(インフィニオン)は、ドロップアウト電圧(入出力電圧差)が105mV(15mA出力時)と小さいLEDドライバーIC「BCR431U」を発売した(ニュースリリース)。リニア方式を採用した定電流出力のLEDドライバーICである。最大出力電流は37mA。同社によると、「ドロップアウト電圧が小さいため、2つのメリットがある」という。1つは、変換効率を高められること。もう1つは、電圧のヘッドルーム(出力電圧に対する入力電圧の余裕度)が小さくて済むことだ。このため場合によっては、より多くのLEDを直列に接続したLEDストリングを駆動できるようになる。具体的な応用先は、LEDストライプライトや、チャネル文字(壁などに貼り付ける装飾用文字)、LEDディスプレー、建築用照明器具、景観照明器具、非常灯、予備灯などである。

ドロップアウト電圧が105mVと小さいLEDドライバーIC
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 定電流回路や電圧レギュレーター回路、バンドギャップ基準電圧回路などを集積した。入力電圧範囲は+6〜42Vであり、+12Vや+24V、+36VといったDC(直流)電源バスを利用する用途に使える。出力電流は、外付け抵抗を使ってユーザーが設定できる。例えば、114kΩの抵抗器を接続すれば出力電流は8mA(標準値)に、36.5kΩを接続すれば出力電流は24mA(標準値)に設定される。出力電流の誤差は±10%。出力電流が32.8mAのときのドロップアウト電圧は200mV(最大値)である。外部からPWM信号を入力することで、LEDの明るさを調整する調光機能を備える。調光比は1〜100%である。

 「Smart over Temperature」と呼ぶ保護機能を搭載した。この機能は、ICの接合部温度が上昇しても出力電流を一定に保つと同時に、最大接合部温度に近づくと出力電流を減らすというものである。動作接合部温度範囲は−40〜+150℃。パッケージは6端子SOT-23。すでに量産を始めている。価格は明らかにしていない。