村田製作所は、実装面積が1.6mm×0.8mm(1608サイズ)と小さい車載電源ライン向けフェライトビーズ「BLM18SP_SH1シリーズ」を開発し、サンプル出荷を始めた。(ニュースリリース)。同社によると、「車載電源ライン向けでは業界最小を実現した」という。同社従来品の実装面積は2.0mm×1.2mm(2012サイズ)だった。これを新製品に置き換えれば、プリント基板の実装面積を50%削減できる。車載用受動部品の品質規格「AEC-Q200」に準拠する。ADAS機器や車載カメラ、車載レーダー、LiDAR、電子制御ユニット(ECU)などの電源ラインの雑音対策に向ける。

実装面積が1.6mm×0.8mmと小さい車載電源ライン向けフェライトビーズ
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 同社独自の内部電極形成技術を活用すると同時に素子構造を改良することで小型化を達成した。車載用電源ライン向けではない同社従来の1608サイズ品と比較すると、定格電流は2倍に増え、インピーダンス値は3倍高まったという。

 定格電流やインピーダンス値の違いで5製品を用意した。「BLM18SP300SH1」は、定格電流(+85℃における値)が6Aで、インピーダンス値(100MHzにおける値)が30Ω。インピーダンス値の誤差は±10Ω。直流抵抗は8mΩ。「BLM18SP101SH1」は、定格電流(+85℃における値)が3.7Aで、インピーダンス値(100MHzにおける値)が100Ω。インピーダンス値の誤差は±25%。直流抵抗は22mΩ。「BLM18SP221SH1」は、定格電流(+85℃における値)が2.8Aで、インピーダンス値(100MHzにおける値)が220Ω。インピーダンス値の誤差は±25%。直流抵抗は40mΩ。「BLM18SP601SH1」は、定格電流(+85℃における値)が1.5Aで、インピーダンス値(100MHzにおける値)が600Ω。インピーダンス値の誤差は±25%。直流抵抗は140mΩ。「BLM18SP102SH1」は、定格電流(+85℃における値)が1.2Aで、インピーダンス値(100MHzにおける値)が1000Ω。インピーダンス値の誤差は±25%。直流抵抗は185mΩである。

 量産は2020年6月に開始する予定である。5製品いずれも、価格は明らかにしていない。