米Tektronix(テクトロニクス)は、厚さ4cm、重さ1.8kgと小型軽量のオシロスコープ「2シリーズMSO(ミックスド・シグナル・オシロスコープ)」を2022年6月7日(現地時間)に発表した ニュースリリース 。2022年6月8日(日本時間)に都内で開催した記者発表会には、日本法人のテクトロニクス&フルークの代表取締役である瀬賀幸一氏が登壇し、「ゲームチェンジャーになり得る、世の中の常識を変え得る製品だ」と自信を示した(図1)。

図1 2シリーズMSOをアピールする瀬賀幸一氏
図1 2シリーズMSOをアピールする瀬賀幸一氏
(撮影:森元 美稀)
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 「常に顧客の声を聞いている」というTektronixは、今回の製品開発でも数百の顧客の声を聞いた。すると、「エンジニアのワークスタイルが変化している」、「さまざまな機材が置いてあり、ラボのスペースが狭い」、「作業場所を選ばず、車の中や山の中でも測定する」といった声が見つかった。本体は小さくしたいが、機能は減らしたくない。そんな要望に応えるべく開発したのが、2シリーズMSOである。顧客に同製品を見せると、「自分の要求に完全にマッチしている。それすらも超えている」と驚いたという。

 驚いたのは顧客だけではない。今回の開発プロジェクトでは、軽量化・小型化を実現するために、まずフォームファクターを決めた。開発チームのエンジニアらは、その小ささに「本当にこのフォームファクターに収めるのか?」とショックを受けたと明かしている。限られたスペースにフル機能を搭載することができたのは、以前からコンポーネントのモジュール化を進めていたことが功を奏したようである。Tektronixの開発メンバーであるシェーン アーノルド氏は「モジュール化と初期アーキテクチャーへの投資が、この2シリーズMSOですべて報われたように思う」とコメントした。

 ユーザーインターフェースは、普段はラボで上位機種を使用しているユーザーが、現場に2シリーズMSOを持ち出しても使い方に迷わないよう、ほぼ同じ操作性にした。Tektronixのクリス ウィット氏(バイスプレジデント 兼 ポートフォリオソリューションズ事業部ゼネラルマネージャー)は、「製品の素早い市場投入が求められる中、テストや評価は複雑になっている。実機に組み込んだ状態でのテストも増えている。エンジニアは、働きたい場所で、働きたい時間に働くという自由を求めている。計測器の操作を覚えるのに時間をかけるのではなく、イノベーションに集中したいのだ」という。同氏は、「2シリーズMSOはただ持ち運べるオシロスコープではない。真のポータビリティーを実現する製品」と強調した(図2)。

図2 新製品を操作する様子
図2 新製品を操作する様子
(出所:Tektronix)
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