アルテックと丸紅情報システムズ(MSYS、東京・新宿)はそれぞれ、炭素繊維を含む材料を扱える米MakerBot(メーカーボット)の3Dプリンター「METHOD CARBON FIBER EDITION」「同X CARBON FIBER EDITION」の取り扱いを開始した(図1、アルテックのニュースリリースMSYSのニュースリリース)。ポリアミド(PA)に10%の炭素繊維を混練した炭素繊維強化樹脂(CFRP)材料「MakerBot Nylon Carbon Fiber」に対応し、治工具や最終製品の造形に使える(図2、3)。

図1:「METHOD CARBON FIBER EDITION」(左)と「同X CARBON FIBER EDITION」(右)
(出所:丸紅情報システムズ)
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 MakerBotが2019年に発表した材料押出方式(FDM方式)の卓上型3Dプリンター「METHOD」「同X」の本体に、新材料をはじめMakerBotの全ての材料に対応する造形ヘッド「Model 1c Composite Extruder」を搭載した。新材料の引張強さは110MPaで、引張弾性率は7600MPa、荷重たわみ温度は184℃。アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合合成樹脂(ABS樹脂)材料「MakerBot ABS」に比べて、引張強さは155%、引張弾性率は217%と高く、荷重たわみ温度も100℃高い。このため新材料による造形物は、構造体や金属部品の代替として利用できるという。

 METHOD/同Xは、造形室内を密閉して温度を制御する加熱ビルドチャンバーを備えており、これにより造形品質を高めたのが特徴とする。造形エリアは、造形ヘッドが1台の場合は幅190×奥行き190×高さ196mm、2台の場合は幅152×奥行き190×高さ196mmで、積層ピッチは0.02~0.40mm。材料としては、PAやポリ乳酸(PLA)、強化PLA、高強度ポリエチレンテレフタレート(PETG)に対応し、同XはABS樹脂も扱える。

 本体寸法は幅437×奥行き413×高さ649mmで、質量は29.5kg。Model 1c Composite Extruderを搭載すれば、既存のMETHOD/同XからFIBER EDITIONへのアップグレードも可能だ。

図2:新材料「MakerBot Nylon Carbon Fiber」
(出所:丸紅情報システムズ)
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図3:新材料を使った造形例
(出所:アルテック)
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