英Arm(アーム)は、IoT(Internet of Things)や組み込み用途に向けたISP(Image Signal Processor)コアの新製品「Arm Mali-C55」(図1)を2022年6月8日(現地時間)に発表した 日本語版ニュースリリース 公式ブログ 。2019年1月に発表したISPコア「Arm Mali-C32/C52」の上位製品に当たる*。同社によれば、新製品のMali-C55のライセンスを最初に取得したのはルネサス エレクトロニクスだという。

図1 Arm Mali-C55が集積する機能ブロックと入出力
図1 Arm Mali-C55が集積する機能ブロックと入出力
(出所:Arm)
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 Mali-C55のスループットは最大1.2G画素/秒と高く、75マイル/時(時速120.7km)で走行中の自動車のナンバープレートを正確に読み取れるという。最大で8つのカメラを接続できる(Mali-C32/C52は最大4つ)。接続可能なカメラの最大解像度は48M画素である(Mali-C32/C52は16M画素まで)。複数のMali-C55を組み合わせることで、48M画素を超える解像度に対応できるという。

 またMali-C55は、既存製品に比べてノイズリダクションやHDR(High Dynamic Range)処理機能を強化したとする(図2)。機械学習(推論)処理アクセラレーターとの接続性も高まり、Mali-C55で処理したカメラ画像を機械学習処理アクセラレーターで認識するといった際の効率が向上するという。Mali-C55は既存製品に比べてモジュール化されており必要な機能だけを実装しやすく、場合によってはMali-C52と比べてチップ面積を半減したり、消費電力を低減できるとされる。ホストインターフェースとしてはAXIおよびAHBをサポートし、同社のCortex-A/Cortex-MをCPUとするSoCに容易に集積できる。

図2 Arm Mali-C32/C52/C55の主な仕様
図2 Arm Mali-C32/C52/C55の主な仕様
今回の新製品は右端のMali-C55。(出所:Arm)
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