米Semtechは、端子間容量が250fF(最大値)と小さい静電気放電(ESD)保護ダイオード「RClamp33712C」を発売した(ニュースリリース)。同社は「過渡電圧サプレッサー(TVS:Transient Voltage Suppressor)と呼ぶ。同社独自のTVS向け半導体プロセス技術「FemtoClamp」を適用することで、端子間容量を250fF(0.25pF)に低減したという。端子間容量が小さいため、2GHzまで挿入損失はほぼゼロであり、遮断(カットオフ)周波数は13.5GHz(標準値)と高いという。このため、高速な信号が伝搬する配線でも、信号波形に与える影響を最小限に抑えられる。具体的な応用先は、USB3.1やUSB3.0、USB Type-C、HDMI2.0、Thunderbolt、HD-SDI、10GビットEthernet、12G-SDIなどである。

端子間容量が250fFと小さいESD保護ダイオードの応用例
Semtechのイメージ
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 1ライン向けのESD保護ダイオードである。パッケージは、外形寸法が0.6mm×0.3mm×0.25mmの2端子SLP0603P2X3Jである。ピークパルス電流は9A(パルス波形は8μ/20μs)。ピーク逆動作電圧(VRWM)は+3.3V(最大値)。逆方向のブレークダウン電圧は+8V(標準値)。逆方向の漏れ電流は50nA(最大値)。クランプ電圧は+7V(最大値)。ダイナミック電圧は0.14Ω(標準値)である。

 ESD耐圧は、気中放電モデルにおいて±17kV、接触放電モデルにおいて±10kVを確保した。すなわち、「IEC 61000-4-2」規格に準拠する。電気的高速過渡現象(EFT:Electrical Fast Transient)に対する耐量は40A(パルス波形は5n/50ns)で、「IEC 61000-4-4」規格に準拠。雷サージに対する耐量は「EC 61000-4-5」規格に準拠しており、9A(パルス波形は8μ/20μs)である。動作温度範囲は−40〜+85℃。価格は明らかにしていない。