米AMD(Advanced Micro Devices)は、デスクトップPC向けMPUの新製品「Ryzen 3000 XTプロセッサー」を発表した(ニュースリリース)。今回発表された製品は、「Ryzen 9 3900XT」、「Ryzen 7 3800XT」、「Ryzen 5 3600XT」の3モデルである。

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 3モデルはいずれも第3世代RyzenのMPU。第3世代Ryzenは、Zen 2コアをベースとしたMPUで、台湾TSMCの7nmプロセスで製造される。デスクトップPC向け第3世代Ryzenの第1弾は、2019年7月7日に発売された(関連記事:AMD、7月7日に7nmプロセスで作る12コアMPUを発売)。この時に発売された3つのモデル(Ryzen 9 3900X、Ryzen 7 3800X、Ryzen 5 3600X)の動作周波数を高めたMPUが、今回の新製品の3モデルである。今回の3モデルは2020年の7月7日に全世界で発売の予定になっている。

 既存製品3モデルと新製品3モデルの主な仕様を下表にまとめた。ブースト動作時の最大周波数が新製品の方が100M/200MHz高いことを除くと、TDP(熱設計電力)や価格を含めて同等である。なお、今回発表の3モデルに関して、同社はサードパーティーの水冷式CPUクーラー(ラジエーター長280mm以上)を推奨していて、上位2モデル(Ryzen 9 3900XTとRyzen 7 3800XT)にはCPUクーラーは付属していない。既存の3モデルにはCPUクーラー「Wraith PRISM」が付属していたことを考えると、今回の上位2モデルは実質的には若干の値上げと言える。なお、ローエンドモデルのRyzen 5 3600XTには、既存モデルのRyzen 5 3600Xと同じくWraith PRISMが付属する。

昨年(2019年)発売の3モデルと今回発表の3モデル(水色)の主な仕様
筆者作表
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 AMDは今回、エントリー向けチップセットとして「A520」も公表した。ただし、このチップセットに関しては、第3世代以降のRyzen MPUに対応するという以上の詳細は現時点では明らかにされていない。A520を搭載したマザーボードは、台湾ASRock、台湾ASUSTeK Computer、台湾Biostar、中国Colorful(Shenzhen Colorful Yugong Technology and Development)、台湾GIGABYTE、及び台湾MSI(Micro-Star International)から20年8月に発売される予定という。

ソケット4搭載のマザーボードに向けたチップセットが対応するMPU
赤枠で囲った「A520」が今回公表された。AMDの表
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