ソニーは、保護等級IP67の防水・防塵(ぼうじん)性と高い堅牢(けんろう)性を備えるポータブル外付けSSD「SL-M」を発売した(図1)。アルミニウム(Al)合金でボディーを一体成形し、突然の雨や散水の他、撮影用機材の下敷きになったり落下したりといった不測の事態に備えて耐久性を高めた。

図1:ポータブル外付けSSD「SL-M」
一体成形のボディーやフローティング構造の採用により、防水・防塵性と堅牢性を向上させた。(出所:ソニー)
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 ボディーの表面は波面状に成形し、指紋や傷を目立たなくするのに加え、手になじみやすくしてスリップや落下を防ぐ効果を狙った。それを一体成形して、IP67の保護構造を実現。雨や砂ぼこりにさらされる環境下でのデータ破損リスクを低減している。

 加えて、ボディーとケースの間にすき間を設けるフローティング構造を採用し、最大6万N(約6000kgf)の押しつぶし力と最大2万N(約2000kgf)の曲げに耐え、3mの落下試験をクリアする強靱(きょうじん)性を持たせた。さらに、コネクター部をボディーで支える構造として、ケーブルの抜き差し時にかかる力を緩和し、USB端子も抜き差しへの耐久性を高めている。

 USB 3.2 Gen 2規格を採用し、最大1000Mバイト/秒の読み出し・書き込みを可能にしたため、4K動画や大容量のRAWファイルの編集・保存用途に使える。高速性能を維持するために、ファームウエアを新たに開発。高容量データの書き込みを繰り返したり大容量ファイルをコピーしたりしても速度劣化が起きにくいようにした。例えば、500Gバイトのデータを書き込む場合、従来品は書き込みを10回繰り返したときの書き込み平均時間が初回から13%延びてしまうのに対して、新シリーズならほぼ変化がないという。

 データ復旧ソフト「メモリーカード ファイルレスキュー」を無料で利用できる。3D動画・静止画やAVCHD(HD動画)、RAW、MOV、MP4、JPEGなどのファイルを誤って削除したり、読み出せなくなったりした際に可能な範囲で復旧する。

 その他、書き出し/読み込み時の使い勝手にも配慮した(図2)。平置きにしても縦方向に取り付けても見えるところにアクセス状況を示すLEDを配置。同梱(どうこん)のラバーバンドやステッカーは、ラベルメモをはさむ、ナンバリングするなど、識別管理に利用できる。おおよその外形寸法は幅55×高さ13×奥行き110mmで、質量は約130g。

図2:SSD本体(右)と付属品(左)
アクセスLED表示の位置を工夫した他、ラバーバンドとステッカーを用意して使い勝手を高めている(出所:ソニー)
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 容量が500GBの「SL-MG5」と1TBの「SL-M1」、2TBの「同2」をそろえる。市場推定価格はそれぞれ、2万5300円(税込み、以下同)、4万700円、7万2600円。