米Maxim Integrated(マキシム)は、Arm Cortex-M4FをCPUとしたマイコン(MCU)の新製品「MAX32670」を発売した(ニュースリリース)。省電力を特徴とするマイコンの「DARWINファミリー」に属する製品である(関連記事:「DARWIN」という名の省電力MCU、ウエアラブル向けにMaximが発表)。産業、ヘルスケア、IoTセンシングなどの用途に向ける。

新製品のマイコン「MAX32670」の機能ブロック図
Maximの図
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 同社によれば、新製品の最大の特徴は、内蔵する(埋め込んだ)全メモリー(フラッシュメモリーとSRAM)をECC(Error Check and Correct)保護できることとする。1ビットエラーの検出と訂正、2ビットエラーの検出が可能である。放射線などによるビット反転エラーが起こっても、ECCによりリカバーが容易になるため、信頼性が高まるとする。

 DARWINファミリー製品の特徴である省電力については、次のように説明している。例えば、動作時の消費電流は44μA/MHz(電源電圧0.9Vで12MHz動作時)。全メモリー内容を保持する待機時の消費電流は2.6μA(電源電圧1.8V時)である。小型パッケージに封止したことも特徴だとする。具体的には、1.8mm×2.6mmのWLPおよび5mm×5mmのTQFNパッケージを用意した。WLP封止品は競合製品の半分の実装面積だという。

 今回の新製品が集積するCPUコアの動作周波数は最大100MHz。内蔵するフラッシュメモリーの容量は384Kバイト。SRAMの容量は160Kバイトである。セキュリティー回路として、128/192/256ビットAES暗号化アクセラレーター、32ビットCRCアクセラレーター、真の乱数発生器などを集積する。外部インターフェースはSPI、4線式UART、低電力UART、I2C、I2などを備える。GPIOは最大31ピン。電源電圧は1.7~3.6V単一。CPUコア電源として0.9~1.1Vを追加供給して、超低電力動作も可能である。動作温度範囲は-40~+105℃。

 MAX32670を米国で1000個以上購入したときのチップ単価は1.44米ドル。開発向けに評価キット「MAX32670EVKIT#」を25米ドルで用意する。

評価キット「MAX32670EVKIT#」
Maximの写真
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