PFUは、産業用PCの新製品として「AR2100モデル120N」と「AR2200モデル120N」を2021年6月25日に発表した ニュースリリース 。同社の産業用PC「AR2000シリーズ」として初めて、ステンレス製の筐体(きょう体)を採用した。産業機器や医療機器、社会インフラなどに向けて販売する。

既存製品との主な違い
既存製品との主な違い
写っているのは「AR2200モデル120N」。(出所:PFU)
[画像のクリックで拡大表示]

 同社が16年4月に発表した「AR2100モデル120L」と「AR2200モデル120L」の後継機である*。塗装鉄板筐体からステンレス筐体に替えたことに加えて、新機種では、新しいMPUを搭載したり、ねじ止めなしでSSDを装着できるようにしたり、Ethernetポートを増やしたり、DisplayPortを新設したりした。Ethernet端子は従来の3ポートから新製品では4ポートに増えた。一方でUSB端子は標準で6ポートから4ポートに減った。オプションでUSBポートを2つ増設することが可能である。

* 関連記事 信頼性を大幅向上、PFUの産業用コンピューターが進化

 ステンレス筐体の採用について、同社は以下のように説明している。同社のAR2000シリーズの組み込み先の機器や装置によっては、環境温度やそのサイクル、酸化・腐食性、外圧などにより発生するさびやウイスカが大きな問題になる。特に、クリーンルームに配置される半導体製造装置では、さびやウイスカ由来のチリやホコリが致命的なトラブルにつながることがある。新製品では、ステンレス筐体の採用により、さびやウイスカの発生を抑止し、チリやホコリの排出を極力抑えることができるという。また、このステンレス筐体は、医療現場などで頻繁にアルコール消毒液を使って拭き取りしても、表面の変色、変形などは一切ないとする。

 AR2100モデル120NとAR2200モデル120Nでは、筐体の大きさや拡張スロット数などが異なる。どちらも、搭載するMPUが異なる3機種を用意している。前面端子や主な仕様は以下の通りである。出荷開始は21年12月の予定。

「AR2100モデル120N」の前面端子と主な仕様
「AR2100モデル120N」の前面端子と主な仕様
(出所:PFU)
[画像のクリックで拡大表示]
「AR2200モデル120N」の前面端子と主な仕様
「AR2200モデル120N」の前面端子と主な仕様
(出所:PFU)
[画像のクリックで拡大表示]