スウェーデンEricsson(エリクソン)は2020年6月25日、Industry 4.0(インダストリー 4.0)実現に向けて5G導入検討を行う企業を支援する、5G SA(Standalone)専用ネットワークトライアルキットを発表した(Ericssonのニュースリリース)。

出所:Ericsson
[画像のクリックで拡大表示]

 米国の調査会社ABI Researchによると、スマートファクトリー化によって、工場には2030年までに43億個超の無線モジュールが導入され、1兆米ドルを超える生産が可能になる。また、新型モデル生産に向けて自動車工場を再構築する際にも、有線の工場では1年を要するところ、無線化されることで2カ月に短縮されるという。

 今回の5G SA専用ネットワークトライアルキットは、こうした産業界の5G無線ネットワークへの円滑な移行を支援する。Ericssonが専用ネットワーク構築用に用意する「Ericsson Industry Connect」パッケージ、モジュラー型ソリューション「Ericsson Private Networks」に加えて、通信サービスプロバイダーが特定の低周波数帯や中周波数帯を提供することで、セキュアかつ信頼性の高いネットワークが試験利用可能となる。キットでは、5G導入により、生産性や効率性、安全性やセキュリティーなどがどう改善するかをネットワーク上で確認できる環境を用意するほか、5Gネットワークを最大限に活用するための技術サポートや商用開発サポートも提供する。

出所:Ericsson
[画像のクリックで拡大表示]

 既にドイツでは、EricssonとDeutsche Telekom(ドイツテレコム)が戦略的パートナーとして、ドイツの業界顧客に本トライアルキットを提供開始。同年4月には、アーヘン工科大学アーヘンキャンパスにあるCenter Connected Industryにて、Ericsson Industry Connectを使った5G SA専用ネットワークサービスを開始している(Deutsche Telekomのメディアインフォメーション)。

 Ericssonでは、今回の5G SA専用ネットワークトライアルキットを通して、製造業や物流、鉱山業や港湾業など様々な業界顧客の5G導入と競争優位性確保を支援していくとしている。