エイブリックは、外形寸法が1.96mm×2.46mm×0.5mmと小さいHSNT-6(2025)パッケージに封止した車載機器向けホールセンサーICを5製品発売した(ニュースリリース)。同社によると、「当社従来品や競合他社品と比較すると約1/2の薄型化を実現しており、業界最薄」という。自動車産業における生産部品承認プロセス(PPAP:Production Part Approval Process)に対応するほか、車載用半導体ICの品質規格「AEC-Q100グレード0」に準拠する予定である。

「業界最薄」パッケージに封止した車載用ホールセンサーIC
エイブリックのイメージ
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 発売した5製品は、磁界の検知方法が異なる。「S-57GDシリーズ」は両極検知タイプ。「S-57GSシリーズ/S-57GNシリーズ」は片極検知タイプ。「S-57TZシリーズ」は、同社独自のZCL(Zero Crossing Latch)検知タイプ。「S-57RBシリーズ」は交番検知タイプである。両極検知タイプと片極検知タイプは、エアコンの調整ダイヤルやステアリング用スイッチ、シートベルトのバックル、シフトレバー、ドアの開閉検知、ドアのスライド検知などに向ける。ZCL検知タイプと交番検知タイプは、車載用ファンモーターやルーフウィンドウ用モーター、電動パワーステアリング用モーター、ワイパー用モーターなどのブラスレスDC(直流)モーターの回転検知/制御に向ける。

 両極検知タイプと片極検知タイプの磁気感度は3.0mT、6.0mT、10mT、15mTの中から選択できる。交番検知タイプの磁気感度は0.5mT、2.2mT、3.0mT、6.0mT、10mTの中から選べる。ZCL検知タイプは0.0mTである。チョッピング周波数は5製品いずれも500kHz。出力遅延時間は両極検知タイプが16.0μs、片極検知タイプとZCL検知タイプ、交番検知タイプが8.0μsである。

 5製品いずれも、電源電圧範囲は+2.7〜26.0V。出力形式は、nチャネルのオープンドレイン、もしくはnチャネルドライバー+内蔵プルアップ抵抗(1.2kΩ)。逆接続保護回路と出力電流制限回路を内蔵した。動作温度範囲は−40〜+150℃。パッケージはHSNT-6(2025)のほかに、外形寸法が2.9mm×2.8mm×0.8mmのTSOT-23-3Sを用意した。すでに販売を始めている。価格は明らかにしていない。