伊仏合弁STMicroelectronics(STマイクロエレクトロニクス)は、CPUコアが「Arm Cortex-M0+」のMCU「STM32G0シリーズ」に6つの新製品(6ライン)を追加した。同社はCortex-M0+集積のMCUを複数シリーズそろえている。STM32G0シリーズは2018年12月に最初の製品が発表された*

STM32G0シリーズと今回の新製品(ピンク色の枠で囲んだ)
(出所:STMicroelectronics)
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 STM32G0シリーズは、機能を絞った廉価製品のバリューラインと、主力製品のアクセスラインからなる。今回追加された2製品はバリューラインの「STM32G050」と「STM32G0B0」。残り4製品はアクセスラインで、「STM32G051」と「STM32G061」、「STM32G0B1」、「STM32G0C1」である。これら6製品のうち、STM32G0B0とSTM32G0B1、STM32G0C1の3製品は、USB 2.0デバイス/ホストコントローラーと2バンクのフラッシュメモリーを集積する。この3製品のうち、STM32G0B1とSTM32G0C1の2製品はさらにCAN-FDインターフェースを備える。USB 2.0デバイス/ホストコントローラーと2バンクのフラッシュメモリー、CAN-FDインターフェースの集積は、STM32G0シリーズでは初めてである。

 STM32G0シリーズは製品数が多く、パッケージは8ピンから100ピンまでそろう。また、メモリー容量の幅も広い。最小メモリー容量の製品はフラッシュメモリーが16Kビット、SRAMが8Kビット。最大メモリー容量の製品は今回追加されたSTM32G0B0とSTM32G0B1、STM32G0C1の3ラインで、512Kビットのフラッシュメモリーと144KビットのSRAMを集積する。

 最も高機能な製品はSTM32G0C1で、64MHz動作のCortex-M0+コアや上述の容量のメモリー、USB 2.0デバイス/ホストコントローラー、CAN-FDインターフェースに加えて、16チャネル入力の12ビットA-D変換器や、12ビットD-A変換器、256ビットAES暗号化アクセラレーターなどを集積し、USB Type-Cが求める高出力のUSB PD(Power Delivery)に対応する。

STM32G0C1の機能ブロック図
(出所:STMicroelectronics)
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 今回の6製品を含めてSTM32G0シリーズは量産出荷中。バリューラインの「STM32G050F6P6」(20ピンTSSOP封止、フラッシュメモリー32Kバイト)は1万個一括発注時の単価が0.47米ドルから。アクセスラインの「STM32G0B0KET6」(32ピンLQFP封止、フラッシュメモリー512Kバイト)は、1万個一括発注時の単価が1.21米ドルからである。