ルネサス エレクトロニクスは、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、燃料電池車(FCEV)の空調制御(HVAC)システムに向けた圧力センサー用信号調整(シグナルコンディショニング)IC「ZSSC4132」を発売した(ニュースリリース)。同社によると、「ほぼすべての抵抗ブリッジ型圧力センサーに適用できる」という。アナログ・フロント・エンド(AFE)とデジタル演算コア、LIN用物理層(PHY)回路などを1チップに集積した。LIN用物理層回路は、「LIN v2.2a」規格に準拠しており、「LIN v1.3」「LIN v2.0」「LIN v2.1」との下位互換性を確保している。4mm×4mmと小さい24端子QFNパッケージに封止しており、ディスクリート部品で構成した場合に比べて、プリント基板上の実装面積を削減できるという。車載用半導体ICの品質規格「AEC-Q100グレード0」に準拠する。

電気自動車やハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、燃料電池車の空調制御(HVAC)システムに向けた圧力センサー用信号調整IC
ルネサス エレクトロニクスのイメージ。
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 アナログ・フロント・エンド回路は、プログラマブル利得アンプやA-D変換器などで構成した。温度センサーはICに集積したほか、PTCサーミスターや測温抵抗体(RTD)などを外付けすることもできる。A-D変換器の実効分解能は12〜14ビット。抵抗ブリッジ型圧力センサーは電圧源タイプで、ICへの信号入力の振幅範囲は1〜900mV/Vである。デジタル演算コアは、16ビットRISCマイコンなどで構成した。これを使って、オフセットや利得、感度、温度ドリフト、非線形性などをデジタル補償する。キャリブレーション(較正)係数や設定データを格納する不揮発性メモリーを集積した。圧力の測定誤差は−40〜+150℃の温度範囲において±0.5%FSと小さい。

 過電圧保護機能や逆極性保護機能などを搭載した。電源電圧は+7〜18V。動作温度範囲は−40〜+150℃。1万個購入時の参考単価は1.38米ドル(税別)からである。評価キットも用意している。参考単価は185米ドル(税別)である。