ロームは2022年7月15日、ドイツSEMIKRON(セミクロン)の電気自動車(EV)用パワーモジュール「eMPack」に自社の第4世代SiC MOSFETが正式採用されたと発表した。

図1 セミクロンの「eMPack」
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図1 セミクロンの「eMPack」
(出所:ローム)

 eMPackは400~800V系バッテリーシステム対応の主機インバーター向けパワーモジュール(図1)。同パワーモジュールには、現在少なくとも伊仏合弁STMicroelectronics(STマイクロエレクトロニクス)の第3世代SiC MOSFETが採用されている。そこへ新たにロームのSiCデバイスも加わった形だ。eMPackはドイツの自動車メーカーに2025年以後10億ユーロ分供給される予定で、その際の搭載SiC MOSFETはロームの独占契約ではない。引き続きSTマイクロエレクトロニクスのデバイスなども使われるとみられる。

 SiCパワーデバイスは2025年ごろを境にEV駆動用インバーター用途での急拡大が進む見通し。ロームは2025年度にSiCの世界シェア30%という野心的な目標を掲げ、自動車メーカーや部品各社の契約獲得を進めている。