米Keysight Technologies(キーサイト・テクノロジー)は、EV(電気自動車)/PHEV(プラグインハイブリッド車)に向けた充電アナライザー「Scienlab CDS(Charging Discovery System)」の新製品を2つ発表した(ニュースリリース)。充電アナライザーは、EV/PHEVと充電スタンド(EVSE:Electric Vehicle Supply Equipment)の相互接続性(相性)をチェックするためなどに使う。新製品は、高速充電に必須な液冷ケーブルに対応できるようにした。

高速充電の市場要求に応えるため大電力化・大電流化が進む
充電状態を解析する充電アナライザーもそのトレンドに沿って変化。既存の「SL1040A」(下中央)の最大電力は10kW。新製品の「SL1047A」(下右)のそれは900kW。SL1047Aは本体(左の筐体)と冷却ユニット(右の筐体)を組み合わせて使う。Keysightのスライド
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 Scienlab CDSは、Keysightが2017年9月に買収した独Scienlab electronic systemsが開発した製品で、現在、単体の最大出力が10kW(最大出力電圧950V、最大出力電流20A)のポータブルタイプの機種「SL1040A」を提供している(関連記事:冬の北八王子に見かけた”猫の扉”の正体)。今回、新たに加えた製品の1つが高電力タイプの「SL1047A」である。SL1047Aは最大電力が既存のSL1040Aの90倍である900kW(最大電圧1500V、最大電流は600A)と大きな製品だ。同社によれば、高速充電の潜在的な需要は強く、充電電力や電流は現在よりも大きくなる。

新製品はEV(電気自動車)と充電スタンド(EVSE:Electric Vehicle Supply Equipment)の間に入れて、充電状態を解析する
Keysightの図
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 「充電電流が300Aを超えると発熱が大きくなり、ケーブルを人が持つのが難しい。ケーブルの冷却が必須になる」(キーサイト・テクノロジー)。そこで、Keysightは、ケーブルを冷却するためのユニット「SL1048A」を用意し、SL1047Aと組み合わせて使えるようにした。この組み合わせで、高速充電を想定した「CHAdeMO 2.0」や「ChaoJI」といった次世代の充電規格にも対応できるとする。

■変更履歴
この記事の掲載当初、次の3つの誤りがありました。1つ目の誤りは上の図の説明文の3つ目の文章にある「500kW」で、正しくは「900kW」でした。2つ目の誤りは同じ説明文の4つ目の文章にある「SL1074A」で、正しくは「SL1047A」でした。3つ目の誤りは、本文の第3段落の3つ目の文章にある「SL1040A」で、正しくは「SL1047A」でした。以上、お詫びして訂正します。現在、図の説明文と本文は訂正済みです。

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