イリソ電子工業は2020年7月15日、フローティングコネクタ「Z-Move」シリーズの低背バリエーションとして「10127」シリーズを開発したと発表した。共振吸収機能を備え、厳しい振動環境でも使用可能で、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)などのインバーター/コンバーターの接続において信頼性を向上するという。

(写真:イリソ電子工業)
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 クルマの電動化、デジタル化が進み、多くの接続部品が搭載されるようになった。振動や温度変化など厳しい環境下で使われる車載用製品には高信頼性が求められる。そのため、電動車の内部接続ではコネクタ化が進まない状況だったが、同社は2015年にパワートレーンのアプリケーション向けにZ-Moveコネクタ「10120」シリーズを開発した。今回の10127シリーズは、10120の低背タイプとなる。嵌合高さが10120シリーズの11~30mmに対して、10127シリーズは8mmで、機器の小型化が可能になる。

 Z-Moveコネクタは、ピッチ方向、列間方向、嵌合方向のすべてで可動し、嵌合ずれを吸収する。10127シリーズは低背タイプでもX-Y軸が可動するだけでなく、接点が固定されたままZ軸が可動する。そのため対振動性、対衝撃性に優れ、振動や衝撃によるはんだ付け部のストレスを緩和できる。

 10127シリーズのフローティング量はX方向とY方向ともに0.5mm、Z方向は共振振幅が0.2mmで有効嵌合長が0.5mmとなる。極数は8pinのみ。2点接点コンタクトを採用し、粉塵や汚れの発生しやすい環境でも確実に接続できる。10120シリーズと同様に使用温度範囲は-40~+125℃で、定格電流は1A、定格電圧が125V、接触抵抗が100 mΩ、耐電圧が500V。挿抜回数は10回までとなる。