技術商社のリンクスは、フィンランドNavitec(ナビテック)が開発したAGV(無人搬送車)用ソフトウエアを販売した(図1)。LIDAR(3次元レーザーレーダー)とエンコーダーを組み合わせて、「世界一」(リンクス)と主張する停止精度±1cm以下の水準を実現した。独BMWや同Audi(アウディ)が自動車部品工場で採用する。

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図1 エンコーダーを搭載したデモ機
ナビテック製ソフトを搭載。LIDARは独Pepperl+Fuchs(ペッパール・アンド・フックス)製。最高時速は7.2km(撮影:日経クロステック)

 リンクスが販売するのは、AGVの経路制御ソフト「Navitrol(ナビトロール)」。モーターの回転数を測定するエンコーダーとLIDARを利用して、工場内の地図や移動経路を高精度に作成することに加えて、停止精度を高められる(図2)。床面に貼る磁気テープなどが必要なく、経路選択の自由度が高い。BMWが80台以上、Audiが車体運搬用AGVに採用したという。

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図2 AGVの地図作成にかかる時間は10分足らず
リンクスによるデモでは、約15㎡の室内でAGVが周囲環境を認知し、経路作成を10分以内で完結した(撮影:日経クロステック)

 LIDARは、オムロン製や北陽電機製、キーエンス製など主要機種を幅広く使える。一方で、国内製品ではエンコーダーを搭載するAGVがないことが課題となる。海外製AGVを採用するか、国内AGVメーカーがエンコーダー搭載機を開発する必要がある。

 ナビトロールの販売価格は、AGV1台につき70万円から。導入には運行管理ソフト「Navithor(ナビサー、販売価格200万円から)」などの購入が別途必要で、全体で500万円程度となるという。