伊仏合弁STMicroelectronics(STマイクロ)社は、過負荷や短絡を検知すると即座に出力をオフにするスマートシャットダウン機能を搭載した3相ゲートドライバーIC「STDRIVE601」を発売した(ニュースリリース)。3個のハーフブリッジ回路を集積した。+600V耐圧のnチャネル型パワーMOSFETやIGBTの駆動に向ける。スマートシャットダウン機能におけるオフ状態の維持時間は外付けのコンデンサと抵抗器で設定できる。シャットダウンの応答時間に影響を与えることなく、オフ状態の維持時間を設定可能という。さらに、−100Vまでの負のスパイク電圧に耐えられるロバスト性(堅牢性)を確保した。3相モーターやインバーターなどに向ける。

スマートシャットダウン機能を搭載した3相ゲートドライバーIC。STMicroelectronicsの写真
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 ハーフブリッジ回路を構成するハイサイドスイッチとローサイドスイッチを内蔵した。ハイサイドの電源レール(ブートストラップ電圧)は最大+600Vに対応する。ハイサイドスイッチのオン抵抗は35Ω(標準値)、ローサイドスイッチは16Ω(標準値)である。駆動能力は、ソース(吐き出し)時に200mA(標準値)、シンク(吸い込み)時に350mA(標準値)を確保した。最大スイッチング周波数は800kHz。過渡電圧(dV/dt)に対するイミュニティー特性は±50V/ns。ゲート駆動電圧範囲は+9〜20V。入出力間の伝搬遅延時間は85ns(標準値)と短い。論理(ロジック)信号入力の振幅は、+3.3Vもしくは+5VのTTL/CMOSレベルに対応する。
 
 インターロッキング機能やデッドタイム機能、アクティブローの異常出力端子、ハイサイドスイッチとローサイドスイッチに対する低電圧ロックアウト(UVLO)機能などを搭載した。パッケージは28端子SOP。動作接合部温度範囲は−40〜+125℃。すでに量産を始めている。1000個購入時の米国での参考単価は1.13米ドルである。