ロームは、同社独自のウェッタブルフランク構造を採用した車載用小信号MOSFET「RV4xxxシリーズ」を発売した(ニュースリリース)。すでに2019年5月にサンプル出荷を始めており、量産は2019年9月に量産を始める予定だ。量産規模は10万個を計画している。車載用ディスクリート半導体の品質規格「AEC-Q101」に準拠する。高い信頼性が求められる先進運転支援システム(ADAS:Advanced Driver Assistance System)用カメラモジュールなどに向ける。

独自のウェッタブルフランク構造を採用した車載用小信号MOSFET。ロームの写真
[画像のクリックで拡大表示]

 パッケージは、実装面積が1.6mm×1.6mmと小さい8端子DFN1616パッケージである。このパッケージに適用した同社独自のウェッタブルフランク構造の特徴は、130μmという表面実装後のフィレット高さを保証している点にある。フィレット高さとは、パッケージ側面に付着させたはんだ接続部の基板表面からの高さのこと。130μmを確保すれば、2次元の自動光学検査装置(2D-AOI)を使って、部品実装後の外観検査ではんだ付け状態を確認できるようになる。同社によると、「8端子DFN1616という小型パッケージにおいて、130μmのフィレット高さを保証するのは業界初」という。

 耐圧が異なる2製品を用意した。−30V耐圧品の「RV4E031RP HZG」と、−20V耐圧品の「RV4C020ZP HZG」である。いずれもpチャネル型である。例えば、−30V耐圧品の特性は以下の通りだ。最大ドレイン電流は、連続時に±3.1A。オン抵抗は、ゲート-ソース間電圧が−10Vのときに105mΩ(最大値)、−4.5Vのときに152mΩ(最大値)、−4Vのときに172mΩ(最大値)。全ゲート電荷量は4.8nC(標準値)。入力容量は460pF(標準値)。出力容量は65pF(標準値)。帰還容量は40pF(標準値)である。価格は明らかにしていない。