豊田通商は2022年7月22日、ベトナムでエアバッグ生産時に発生する端材のリサイクル事業を、2023年4月から開始すると発表した。エアバッグに使われるナイロン布には一部にシリコーン樹脂などがコーティングされており、リサイクルが難しい。豊田通商は、ナイロンから異物を分離・除去するリサイクル技術について、再生素材メーカーのリファインバースからライセンス供与を受ける。

エアバッグを生産しているToyotsu Safety & Automotive Components(VietNam)
エアバッグを生産しているToyotsu Safety & Automotive Components(VietNam)
(写真:豊田通商)
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 豊田通商グループでは、部品メーカーの豊通ヴィーテクスがベトナム工場でエアバッグを生産している。ここでは年間560トンのナイロン端材が発生するという。この端材からコーティング剤を除去し、再生ナイロン材として再資源化する。リファインバースは、ライセンスの供与だけでなく、ベトナムでの事業化に向けて設備の選定や設計、運用支援といった分野でもソリューションを提供する。

 また、豊田通商は現地のトヨタグループと連携し、素材の回収および再生原料の用途を開発する。再生原料をエアバッグ用材料として使う再資源化プロセスを確立できれば、通常のナイロンペレットを使った生産と比べてCO2排出量を8割削減でき、エアバッグ生産事業の低炭素運営が可能となるという。

 今後、豊田通商とリファインバースは、ベトナム以外の海外製造拠点にもリサイクル事業を展開できないか、可能性を検討するとしている。