独Infineon Technologiesは、外形寸法が1.13mm×0.93mm×0.59mmと小さい5端子ウエハー・レベル・パッケージ(WLB-5)に封止した3次元(3D)磁気センサーIC「TLI493D-W2BW」を発売した(ニュースリリース)。同社従来品に比べると、実装面積を約87%、実装高さを約46%削減できるという。さらに消費電流が少ないことも特徴である。パワー・ダウン・モード時の消費電流は7nAである。超小型ブラシレスDC(直流)モーターの転流制御やゲーム用ジョイスティックの制御など、実装スペースが限られている用途に向ける。

外形寸法が1.13mm×0.93mm×0.59mmと小さい3次元磁気センサーIC
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 ホールセンサーで実現した磁気センサーICである。X軸とY軸、Z軸の磁束密度の検出に向けて、3つのホールセンサー(同社は「ホールプレート」と呼ぶ)を内蔵した。このほかに内蔵した機能は、温度センサーやマルチプレクサー回路、A-D変換器、パワーモード制御回路、外部インターフェース回路などである。検出分解能の範囲は32.5μ〜130μT/LSBで、この中からユーザーが選択できる。最大更新周波数はX軸とY軸が8.4kHzで、Z軸が5.7kHz。更新周波数と消費電流はトレードオフの関係にある。消費電流を抑えたい場合は、更新周波数を低く設定できる。設定可能な範囲は0.05〜770Hzである。

 起動(ウェイクアップ)機能やインターラプト端子を備える。外部インターフェースはI2Cバスである。通常動作時の消費電流は3.4mA。すでにサンプル出荷を始めている。量産は2020年8月に開始する予定。価格は明らかにしていない。