オムロンは、自動搬送ロボット「モバイルロボット」の新機種として、可搬質量が1.5tの「HD-1500」を発売した(図、ニュースリリース)。自動車のシャシーや体積の大きなパレット搭載物など、従来はフォークリフトで搬送していた部品・製品の搬送が可能。作業員への負担が大きい重量物の搬送作業を自動化できる上、工場や倉庫内での密集・密接も避けられる。

図:「モバイルロボットHD-1500」
(出所:オムロン)
[画像のクリックで拡大表示]

 モバイルロボットは、人や障害物を自動で回避しながら最適なルートを選び、部品や製品を搬送するのが特徴(関連記事)。走行ルートを定める磁気テープを設置せずに済む。これまで、可搬質量が60kgの「LD-60」と同90kgの「同90」、同250kgの「同250」をラインアップしていたが、新たに同1.5tの新機種を追加し、材料から部品、仕掛品、完成品までに対応する機種をそろえた。1回の搬送で今まで以上の量を運べるため、投資収益率(ROI)の向上を図れる。

 新機種では、構造を工夫して堅牢(けんろう)性を高め、予期せぬ外部からの衝撃にも耐えられる他、センサー類も保護構造設計としており厳しい環境下で稼働可能という。位置決めシステムの精度も向上させている。

 セーフティー・レーザー・スキャナーで全周をモニタリングし、進む方向と速度に応じて緊急停止適用ゾーンを切り替える。これにより、スムーズな動作と安全性の確保を図る。緊急停止適用ゾーンは、LDシリーズと共通のツール「モバイルプランナー」上でも確認できる。39分間でフル充電が可能。

 モバイルロボット同士を連携させて運行を管理するシステム「フリートマネージャ」は、従来機種も含めて最大100台に対応する。無駄な時間と動きが発生しないように作業を指示する他、狭い範囲にロボットが集まっても渋滞が起きないように動作を制御。ロボット同士が干渉しそうな場合は、事前にアラートを発信して経路変更を促す。さらに、管理するロボット全体の充電量を把握し、作業が滞らないように充電場所と充電スケジュールも最適化する。安全性や互換性、機能性を低下させることなく、既存のロボット群に新機種を追加できるという。