エイブリックは、最大出力電流が2Aと大きい車載機器向けLDOレギュレーターIC「S -19246シリーズ」を発売した(ニュースリリース)。V2X(Vehicle to everything)やテレマティックス制御ユニット(TCU)などに対応した車載用通信モジュールに向ける。

最大出力電流が2Aと大きい車載機器向けLDOレギュレーターIC
エイブリックのイメージ
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 同社によると、「車載用通信モジュールの中には間欠動作を採用するものもあり、瞬間的に大きな電流を供給しなければならない。これまでは大電流が必要な通信モジュールにはスイッチング方式のDC-DC コンバーターICを使うのが一般的だったが、ノイズや実装面積が大きいというデメリットを抱えていた」という。LDOレギュレーターICを使えばノイズや実装面積の問題を解決できるが、その一方でDC-DC コンバーターICに比べると変換効率が低いために出力電流が大きいと発熱量が極めて多くなるという課題があった。今回は、放熱性が高いパッケージのTO-252-5Sに封止することでこの課題を解決したという。

 車載用半導体ICの品質規格である「AEC-Q100」に準拠する。さらに、自動車業界の生産部品承認プロセス(PPAP:Production Part Approval Process)に対応できるという。高耐圧CMOS技術で製造した。入力電圧範囲は+2.5〜10Vで、絶対最大定格は+12V。出力電圧は固定である。+1.0〜6.0Vの範囲で、製品購入時に0.05Vステップで指定できる。出力電圧の誤差は±2.3%。ドロップアウト電圧(入出力電圧差)は0.62V(+3.0V/2A出力時の標準値)。リップル除去率は60dB(1kHzにおける標準値)。

 出力トランジスタの過電流を制限する過電流保護回路やサーマルシャットダウン回路、ソフトスタート回路。オン/オフ回路などを搭載した。消費電流は、動作時に150μA(最大値)、パワーOFF時に4.5μA(標準値)。動作温度範囲は−40〜+105℃。すでに販売を始めている。価格は明らかにしていない。